紙の本
ルソーの破天荒な生涯
2021/05/22 09:00
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投稿者:さんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルソー自身の手になる自伝。いわゆる自伝文学の草分け的存在。ジャン=ジャック・ルソーは18世紀のジュネーブ共和国に生まれた。母はジャン=ジャックを生んで産褥熱で死に、父はほとんど育児放棄状態、兄は「蒸発」した。親戚の手で育ち、金工職人として修業を積むが束縛の生活に耐えられず、ジュネーブを去る。放浪の道中、ゲイに絡まれたり、露出事件で捕まりそうになったり。これが後に分野を超えた数々の名著を生み出す人物なのかと驚かざるを得ない。
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買って傍においておきたい本。
ルソーも人間なんだなぁって思う。
病気がちな人には読書家が多いなぁって思う。
そして死を意識するからこそ、色々なことを日々一生懸命頑張り、考えるのかなぁって思う。
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授業で扱った本。
ルソー=変態というイメージしか残ってないですすみません。
でもきっと、変態だからこそ人と違うことをして
世の中に影響を与えたんだと、思い、ます(フォローのつもり)
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これは面白い。自らのマゾキスティックな側面や、被害的に受け取る傾向をかざらずに書いているところが、すばらしい。しかも、このような仕事をそれまでの人は誰もしたことがなかったわけだから、ルソーの革命性がよくわかる。
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「わたしはかつて例のなかった、そして今後も模倣するものはないと思う、仕事をくわだてる。自分とおなじ人間仲間に、ひとりの人間をその自然のままの真実において見せてやりたい。そして、その人間というのは、わたしである」。近代的自伝の傑作とされるルソー『告白』の第一部、青年期の邦訳。生まれからヴァランス夫人との邂逅と別離が描かれる。おそらく哲学者の中でも際立った奇行癖の持ち主がどのように誕生したのかを物語るテキストとしても読めるし、幼少時代の読書が後の共和主義的政治理論の形成の土台になっていることを確認できるテキストとしても読めるし、とにかく様々な読み方ができる、そして読者を飽きさせない本である。
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原書名:Les Confessions
著者:ジャン=ジャック・ルソー(Rousseau, Jean-Jacques, 1712-1778、スイス・ジュネーヴ、哲学)
訳者:桑原武夫(1904-1988、敦賀市、フランス文学)
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本当に、良いことも悪いこと隠したいことも告白していると思えた、類を見ない本でした。偉大で厳粛な試みだと思います。