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紅はこべ みんなのレビュー

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みんなのレビュー24件

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24 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

痛快な冒険譚

2018/05/22 07:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

村岡花子訳に続き、西村孝次訳の本書を読んだ。会話のテンポが良く、読みやすい。翻訳によって登場人物のキャラクターが微妙に異なってくるのも面白い。

特に違ってくるのが、紅はこべ捕縛に執念を燃やすショーヴランである。村岡花子訳では表面的にはひたすら慇懃な人物。それが、西村孝次訳では、粗暴で無礼な側面を見せる。

また別の相違点もある。マルグリートの尾行がショーヴランに発覚した時、暗闇の中で彼に顔、胸、肩をいじり回される場面がある。それが、村岡花子訳では、顔だけをまさぐられている。村岡花子さんは、際どい描写を敢えて避けたのだろうか。

海外文学の日本語訳を読む場合、翻訳の違いを比較するのも興味深い。物語と併せて楽しめる。

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紙の本

奥様の冒険

2015/08/19 21:43

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

フランス革命では、多くの貴族、のみならずその妻子までもが断頭台に送られ、その残虐さに対して非難が浴びせられたと言う。かつてパリで女優として名を知られた主人公は、今はイギリスの富豪の夫人となっているが、兄はいまだに追われる身である上に、自身は虐殺派に加担したかのような謂れのない噂に傷ついている。
パリ市内から貴族達を次々に脱出させる手助けをしている、謎の人物紅はこべが、兄を救うための彼女の頼りだが、紅はこべの正体はフランス政府も血眼で捜索している。果たして紅はこべの正体は誰なのか、そして彼女の運命はどのように変転していくのか。
紅はこべの活躍は、彼女にとっては噂で聞くレベルのものでしかなかったが、俄然切迫した問題となった。そこへフランスの外交官が接触して来る。社交界の花である彼女は、少しずつ時代の動乱に巻き込まれていき、遂には愛する人を守るために命がけの冒険へと向かっていく。
つまり紅はこべの活躍や、その正体が誰かという謎といったスリルではなく、かつてはヨーロッパ一の才媛と呼ばれた美女が、愛のために泥まみれになり身を挺しての決断と勇気のドラマだ。
歴史ドラマの女性視点としても、女王やファンタスティックな女戦士でもなく、ただの非力な奥様の、けなげで懸命な冒険、つまり丸きり女性向け歴史ロマンと言えるだろう。もう紅はこべの正体なんて、感情を煽るための道具でしかない。
紅はこべはイギリス社交界では英雄視されているが、フランスでの肅正に対して政治家の反応は反発と放置の両方があったともされており、ヒロインの態度は必ずしも紅はこべの正義に加担するということでもない。作中ではフランスの末端兵士や場末の宿屋の亭主など、さまざまな声が挙げられているし、やがてくるロベスピエールの失脚や、周辺国との戦争と、さらに流動的な背景の中で作者はむしろ庶民の心情に同情的でさえある。
その相反する立場の葛藤の中にあるからこそ、愛のために生きるという姿勢が際立つのであり、単なる勧善懲悪の物語から離れた別の深みをもたらしている。そこには善悪、正誤といった二項対立だけで世界を説明できるわけではないという考え方があり、女性の視点でこそ脱近代的な新しい世界観が得られるという、現代フェミニズムにも通じていて、そこにも女性読者達の希望を掬いとる要素があったのではなかろうか。

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2005/06/02 11:58

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2006/07/30 16:03

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2007/05/19 21:05

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2007/09/15 10:42

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2008/04/14 18:02

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2008/06/28 10:12

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2008/07/27 10:40

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2008/08/06 16:04

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2008/11/12 23:30

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2009/10/24 17:50

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2010/05/24 18:05

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2010/06/10 01:22

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2010/09/07 10:33

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