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2作目とあって、1作目以上に細やかに登場人物が書かれているようです。
1作目から見ても、心が移り変わっていく様子も克明て…、やはりとうなります。
秋山小兵衛の隠居宅が付け火で焼け落ちてしまいます。
その物語りも圧巻というか、何とも言えないどろどろとしていて、それでいて、切ないお話でした。
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シリーズ第二作目にあたるこちらの巻では、
筆者は、着々とこの作品の世界を広げて、
「剣客ファミリー」ともいえる
レギュラーメンバー達を増やしている。
「鬼熊酒屋」は、以前より小兵衛がたまに顔を見せ
酒を呑んでいた居酒屋だが、ある日のこと、
偶然ここの店の親父熊五郎を助けた事が縁となり、
その娘のおしんと文吉の夫婦は、それ以降の作品でも
よく登場するし、小兵衛の息子大治郎も、
よくこの店で酒を呑んだり、夫婦と会話をしたりしている。
「悪い虫」では、シリーズ最終巻まで登場する
辻売りの鰻屋の又六の「虫退治」にも秋山父子は
手を貸す。
四谷の御用聞き弥七の下っ引き、傘屋の徳次郎「傘徳」が
さりげなく初登場している「老虎」って作品が私は好き。
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剣客商売の第二部作。
秋山小兵衛と息子の大治郎、佐々木美冬とおはる、といった対照的な人物設定が読んでいて飽きさせない世界観を醸し出している。
前作よりも徐々に大治郎が剣術会において父と同じ道を歩き始めている感じが書かれている。
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剣客商売シリーズ第二作。
鬼熊酒屋
辻斬り
老虎
悪い虫
三冬の乳房
妖怪・小雨坊
不二楼・蘭の間
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鬼熊の章は昔気質の人間味を味わえ、後々まで胸に残る。
鰻辻売りの又六の、真剣な短期修行後の大きくなった人間の器にも感動。
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前作よりさらに面白さパワーアップ。医者先生の小兵衛のお金な対する価値観がとっても哲学的で、ほんと座右の銘にしたいくらい。私もお金に使われるのではなく、お金をうまく使う人でありたい。
一巻の続きの、大治郎への復讐を企てる男の顛末もわかり満足。奇形の兄の異常さの描写は読んでいてゾクゾクした。
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ブクログのシステムが始まる前に読んだシリーズ。昨夜、BSのチャンネルを回していると、池波正太郎を回顧している番組をやっていて、久しぶりに読んでみるかと本棚を探したら、第1巻が見当たらず、第2巻を再読。うーん、やっぱり面白いし、味わいがある。常盤新平の解説もいい。