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紙の本
ニュアンス豊かな大阪弁の魅力を解説
2018/12/23 20:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さらさばく - この投稿者のレビュー一覧を見る
大阪出身の友人が、大阪弁について、吉本の芸人のような荒っぽい河内弁ではなく、田辺聖子さんの語り口のような、はんなりしたもの、とよく言っていたのを思い出します。
田辺さんは1928年生まれなので、語感は少し上の世代のものかもしれませんが、「よういわんわ」や「そやないかいな」などを解説してもらうと、大阪人でないわたしにも、ニュアンスの豊かさは伝わってきます。
上方のことばには、古語の面影があるように感じますが、船場を中心にした大阪弁と京ことば、西宮以西の「播磨言語圏」の違いは初耳で、京阪神の歴史の長さを改めて感じました。
「新大阪弁」の項に、標準語が広まるにつれて、方言を話すことが教養のないことや田舎育ちと関連づけられてしまい、「被征服者が占領国の国語を強要されるごとく、理不尽な悲劇に悩まされる」話が「大阪弁のせつなさ」として出てきます。
その通りでしょうが、方言札によって土地のことばを弾圧された東北や沖縄などのせつなさ・辛さは、人口規模と経済力ゆえに全国的に認知されていた大阪弁の比ではなかっただろうと思います。
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