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羊3部作、第3部後編。いよいよ羊の謎の核心に迫って行きます。ちょっと本筋からずれるんですけど、ねじまきの井戸といい羊の羊博士の家といい、閉鎖的な環境が好きな私にはたまりません。
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作者が「羊をめぐる冒険で主人公をひどい立場に追いやってしまったまま放置したのが ずっと気がかりで、結局ダンスダンスダンスを書くことにした」とどこかで言及していたが、 確かに読後感はかなり悪い。つつましやかに楽しくやっている市井の人間が権力にいいように翻弄されたうえ仕事・友人・恋人・妻を失うという物語だ。ただ単純に失うと言うだけでなく、代価としての結構な金が用意されているというところが作者の言う、「ひどい場所」なのだろう。主人公はその金で大学時代行きつけだったバーの借金を返し、共同経営者にしてくれるよう バーのマスターに頼む。自分の繋がっていた思い出に金を使うことで少しでも以前の価値観を守ろうとする部分は物語の重要な部分でもあるし、個人的にも好きなシーンだ
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羊をめぐる冒険(上)(下) を一気に読んだ。
さすがに上下あって結構読むのに時間がかかった。
まず読んだ感じとして非常におもしろい!!
につきる。ストーリー性がかなりUPしたことも
あるが、登場人物も表現内容もどれも絶妙。
とくに闇の世界を描き方。そして耳への焦点。
満足、満足。
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風の歌、ピンボールの続編であり、3部作の完結編。人間は何によって生かされているのか分からなくなります。ひつじが少し特別な存在になります。
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飛行機で移動した後、体に意識がついてくるまでの時間に性交をするエピソードが好きです。
最初読んだときはショックだったけど、何度も読むと複雑に絡まったものがほどけている感じがして気持ちいいです。
もしかして俺はこの"僕"の年齢を超えてしまったのか。ショック。
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春樹さんはもうぜんっぜん読まないけれど、この羊シリーズはすごく好きでした。なんかね、上の最後から下の最初にかけて、名前についていろいろゆってるところがあるんやけれど、そのあたりがとても楽しい。ガールフレンドがからんでくるとさらに楽しい。あとこの話の間気になっていること、この主人公の男の子、スヌーピーの絵のTシャツを着ているんやよ。スヌーピー。そいで「気障なんだ」って!
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青春3部作のラスト。
でも青春は終わらないし「僕」は生きてるし「羊男」は死なない。
世界もまわる。
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ぽっかり穴があいてしまった。喪失感がひとつじゃなかった。私も泣ければよかったのに、泣けなかったので、それでまた大切なものに気づいてかなしかった。
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今の村上春樹のファンタジーな要素は、この頃からすでに出ていたといえる。
どう考えてもファンタジーなのに、読後に何とも言えない物悲しさと、深い空虚感を感じ、1週間ほど何も手につかなかったのを覚えている。
何をしても鼠や羊、僕のことばかり考えていた。
それくらい、私にとってこの空虚感は果てしないものだった。
この空虚感を掘り下げていった先には何があるのか…。
村上春樹にとりつかれた作品。
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背中に星の模様がある羊を探して辿り着いた先は…。
なにか喪失感や取り残される感じを受けました。
失うことはあるけど、きっと良くなると思いたい。
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『細胞は一ヶ月ごとに入れかわるのよ。こうしている今でもね。』『あなたが知ってると思ってるものの殆んどは私についてのただの記憶にすぎないのよ』(p24)
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下巻は1日で読んだ。楽しい本はあっという間に読めてしまう。リズムに乗ってどんどん読めた。おそらくそのあたりも計算され尽くしているのだろう。
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まとめて記録。読み直し。
最後泣いちゃうよね。なんだか色んな感情が押し寄せてくる。早くダンス読まなくっちゃ・・・。ホントにアドベンチャーって感じがする。
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上巻に比べると勢いは弛むけど、
面白いことは面白いです。
「誰かがミイラの頭を火箸で叩いているような乾いた音を立てて咳をした」って、どんな咳…?!
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まだ2タイトルしか読んでませんが、村上春樹の作品にはいつも「哀しさ」が流れている気がする。作品全体を通して。そしてその哀しさがまたなんともいえない味を出している気がします。
「僕」「彼女」「鼠」「秘書」「ジェイ」「運転手」、彼らから漂ってくる哀しさがこの物語を作ってる気がします。