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チャンドラー短編全集 2 事件屋稼業 みんなのレビュー
- レイモンド・チャンドラー (著), 稲葉 明雄 (訳)
- 税込価格:792円(7pt)
- 出版社:東京創元社
- 発行年月:1985
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文庫
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紙の本
マーロウも登場するアンソロジー
2016/09/23 15:29
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投稿者:塩漬屋稼業 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マーロウもの二編、三人称もの二編、合計四編の中編が交互に配され、最後に評論一編を収録したアンソロジー。
四編の小説のどれもこれもで、余りにも無造作に人が殺される。
殺されないとストーリーが立ち行かないというわけでもなさそうなのだが、
次々に死体が転がってゆく。
かといってサディスティックな気配もない。
いったいこの死体の多さはなんだろう。
収録された評論のタイトル…「簡単な殺人法」。
そう、死体は簡単に生産されるのだ。
この評論の骨子は、トリックに凝り過ぎて、現実離れな素っ頓狂になってしまった探偵小説を批判して、
リアリスティックなハードボイルド小説を称揚するものであるのだが、
探偵小説とはそもそも殺人を扱うものだとされている。
殺人小説という言い回しまで出てくる。
つまり死体を転がしてナンボなのですね。
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