木星のラッキー・スター みんなのレビュー

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投稿者：kokusuda　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ご存知の方もいるかもしれませんがポール・フレンチとはアシモフ老師のペンネームです。
これは児童向け作品を書く時に使っていて多くの作品を発表しています。
しかし、日本では残念ながら本名ほど多くは紹介されていません。
本作の原題は「ラッキー・スターと木星の衛星」です。

「アグラブ」計画の秘密が盗まれている？！
地球科学協議会の理事であるラッキー・スターにその調査が依頼された。
重力をコントロールする「アグラブ」装置の情報を狙っているのは太陽系に敵対する「シリウス人」だ。
スパイか？テレパシーか？
どんな方法で秘密を盗んでいるのか？
何も判らないまま木星９号衛星の秘密研究所へ相棒のビッグマンと乗り込んでいくラッキー、、、。
彼は「アグラブ」計画の秘密を守れるのか、、、。

アシモフ名義の作品とは、ずいぶん作風が違いますがファンから見ると共通点もあります。
他の恒星系の植民地が独立し地球に反発している宇宙国家群や三原則に基づいたロボットとか、、、。
冒険物、ヒーロー物の要素の他にミステリーの要素も見逃せません。
どうやって情報が盗まれているのか？
誰が盗んでいるのか？
登場人物たちの会話や細かいしぐさまで手掛かりです。

アシモフ老師は同時期にＳＦミステリーの名作「はだかの太陽」を書いていますが、
こちらは「００７」のような印象を受ける作品です。
それこそ「コムズカシイ小説は嫌いなんだけど、、、」という方にはオススメ（笑
内容を細かく見ていくと深いアイデアも多いのでＳＦ好きな方にもお奨めなんですが、、、。