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日常生活でふんだんに使われている言葉とメタファーの関係を細かく述べた一冊。このメタファーな表現が言葉を生かしているんだなあって思った。ミュージカルの歌の歌詞を聞いているとメタファーをめちゃめちゃ感じるのですが、それを細かく説明してくれているという感をうけた。恋は戦争だとか、考えは商品だとか、すごいね。その奥深さに私はまだついて行ってない気がする。
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「ハイ・コンセプト」で紹介されていたので
興味があってamazonで2nd handを購入
けっこう、時間をかけて読みました
こういうの「良書」って言うんでしょうね
繰り返し くりかえし
読んでいきたい一冊です
原題通り
ヒトは経験で得たメタファーを使って あるモノゴトを理解する
という理論をベースに主張
メタファーでモノゴトを見るときは
そのメタファーでは含まれない要素は見えない
ってことも重要で
文化が違えばメタファーも違うだるうし
ってことは
ボクは、ボクにとって既知のフレームでモノゴトを理解するが
ソレは、キミのフレームとは違うかもしれない
ダカら、ボクとキミとはモノゴトが違って見えるかもしれない
なんて素敵な整理がデキテシマウ
どっちかというとケイケン論派なボクにとっては
がっちりハマるフレームです
いい本に巡り合えた
ちょっとシアワセ
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ジョージ・レイコフ/マーク・ジョンソン/渡部昇一/楠瀬淳三/下谷和幸(1986):『レトリックと人生』.東京:大修館書店.:認知言語学の古典的名著.文学と言語学との接点が探求されている.人間の認知における経験的基盤が言語表現に見い出される(2010:小林茂之先生推薦)
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主専で読んだ、"Metaphors We Live By"の訳本です。英文読解で内容がわかりにくい場合は、こっちにあたるといいと思います。英文と対照しながら読むと、意訳なんでじゃっかん難しいかもしれません…まずは内容を理解してから、英文とバトルしてみるとええと思われます。ったく、メタファーとか単なる抽象概念、何の役に立つんだか…とか思いつつ、この山を登ろうとしている自分がいます。笑うしかない。
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つかみどころがない物事を捉えるときに、私たちはよく「メタファー」(隠喩)を用いて理解します。例えば、「人生」とは「旅のようなもの」であるとか、「議論」とは「戦いのようなもの」であるというような理解の仕方です。このようなメタファーによる理解は、人間の認知の根本的な特徴であるとも言われています。そして、メタファー的な思考は、創造的思考や発想において重要な役割を果たしていると思われます。認識、思考、創造のレトリックとしてのメタファーについて学びます。
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メタファーは、言語上の皮相な問題に過ぎないのではなく、人間の概念構造、認識、物事の理解そのものを決定する重要な役割を果たしている、 という主張。客観主義(伝統的西洋哲学、科学など)、主観主義(ロマン派、自然回帰主義など)、経験主義(筆者らの立場)という区分けで論じている。後半がものごく同じことの繰り返し。
「人間が『時は金なり』『恋愛は旅である』『問題はパズルである』などのメタファーに基づいて生きていることに思い当たるとき、今さらながら強い感動を覚え厳粛な気持ちに襲われるのである」(あとがきより)というところはもしも筆者らの考えが正しいのであれば私もそのような気持ちになる。しかし、筆者らの立場からの哲学の批判が正当なものなのかどうかがよくわからない。本当にそうなのだろうか。あまりにも何でもメタファーに結び付けすぎなのではないか。
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面白かった、考えるきっかけになる本。
人がどのように理解しているのかを説く。
たとえば「時間を浪費する」という言葉の裏には「時間は金である」というメタファーがあり、それを通して理解している。それは時間の側面でしかない。だが概念はそういうメタファーを通してしか理解できない。大元をたどっていくとupなどの経験が理解の基礎となっている。とかそういう内容かな。
そこから客観主義、西洋哲学などを解説する。
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グラフィック・ファシリテーションで表現しにくいものはメタファーでわかりやすく。そのヒントになりそう。
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言わずと知れた、認知言語学黎明期の古典。メタファーによって、われわれ人間の認知は構造化されている。内容は割とわかりやすいというか、「AはBである」の型をひとつ理解したらあとは具体例の列挙として読み飛ばせるように思える。というか私は読み飛ばした。
本訳書の最大の注目点は、もう内容よりタイトルだ。Metaphors we live byを、妙に味のある「レトリックと人生」としてしまった点だろう。まさか認知言語学の本とは思われない。映画のタイトルのようである。でもこれは訳者が悪いというより、もっと学術書的な原著タイトルにすべきだったという意味で原著者(とくに、レイコフ)が悪いのかもしれない。何の研究者か分からないほど多彩なレイコフの才能が認知言語学を見出した。その象徴がこのタイトルなのだろう。
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人が何かを理解するとはどういうことなのかを、レトリックと関連付けて深く考察した書籍。この発想はとても興味深い。
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メタファーは単に修辞の問題ではなく、人はこのメタファー
を介して様々な概念を理解しているという、メタファーを
語る上で必ず触れなければならないメルクマール的一冊。
肯けるところも多く、実り多い読書ではあったが、どこと
なく自説を訴えることに汲汲としている印象があって残念。
辞書の定義が全てではないというのはまさにその通りだと
感じる。