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紙の本
知的?ペダンティック?
2002/05/08 22:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる奇妙な味の短編集を期待すると失望する。良く言えば、文学や芸術に関する作者の該博な知識を、物語の中にふんだんに盛り込んだ、知的な香りの高い短編集。悪く言えば、物語の形を借りて知識をひけらかしているような、ペダンティックな短編集。いずれにせよ、知識の香りが際立ちすぎていて、物語としての面白味には欠けるので、あまり好きにはなれなかった。どうせなら、エッセイか解説書の形で書いてくれた方が良かったように思う。
収録作品は以下の通り。「早過ぎた予言者」、「酔い盗人」、「雪おんな」、「小暗がりの女」、「花の器」、「モナ・リザは微笑む」、「当たらぬも八卦」、「花酔い」、「夢を見た男」、「天国への確率」、「ロマンチック街道」、「お梶供養」。
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