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生物学の本を読もうってことで買いました。
ノーベル賞を取った本人が、自らそれまでの流れを書き記すのは珍しい例かと。
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(地球の)生物の遺伝物質DNAの構造解明に至るまでの経緯の述懐。つらつらとやや散漫に記してある印象はあったが,まぁ臨場感があると言えばある。著者らの発見そのものは,もちろん途方もなく凄いものだけど,本人らはまぁ「普通」の範疇に入る人なのだということがわかる。その点,アインシュタインやガウスのような人たちは本質的に異なっているのだろう
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ワトソンらがDNAの秘密を解き明かしノーベル賞を受ける功績を上げるまでのいきさつを、等身大にセキララに描いた手記で、ずっと読みたいと思っていたので図書館で借りた。そこそこ満足できる研究題材と経済状態を得るためアメリカから英国にやってきた若者が、住宅事情や天気や食事に愚痴ったり、女の子のコト考えたり、同僚のうわさ話とか、誰かに研究の先を越されないかと苛立ったりとか、れいれいしく講義で習ったけど現実はこんなんやなあって改めて思った(笑)次は本書でくさされているロージィの本「ダークレディと呼ばれて」も読んでみたい。
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DNAの二重らせん構造を決定したのがワトソン・クリックであることは誰だって知っているが、その舞台裏にはいろいろな勢力のいろいろな争いがあったらしい。当然、当事者の自伝は、当人に都合のよい風に描かれることになる。それを意識して読む分には、非常におもしろい本だと思う。ただ、翻訳が残念なくらいに下手糞なので、その辺はおおらかな気持ちで読む必要があるかな。
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DNAの構造を解明した一人であるワトソンが、その解明までの筋道をたどった本である。ノーベル賞受賞者張本人が書いているところから、さも自慢げに書いているのかと思いきや、全く違う。この本に書いてあるワトソン・クリックは、本当に1人間である。理論を考えては、他の人に欠点を指摘され、振り出しに戻る。その繰り返しでしかない。時には、他の研究所の進捗に焦り、時には、バーでビールを飲みながら愚痴ったり。
ノーベル賞受賞者だろうが、一人間であることをはっきりと知ることができる本であった。
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出版社/著者からの内容紹介
生命の鍵をにぎるDNAモデルはどのように発見されたのか?遺伝の基本的物質であるDNAの構造の解明は今世紀の科学界における最大のできごとであった。この業績によってのちにノーベル賞を受賞したワトソン博士が、DNAの構造解明に成功するまでの過程をリアルに語った感動のドキュメント。
目次
ローレンス・ブラッグ卿の序文
ワトソンの序文
プロローグ
二重らせん
エピローグ
「二重らせん」以後のワトソン―中村桂子
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理系の生物・化学好きにはたまらない一冊!!
DNAの今では常識となった右巻き二重らせん構造の発見と証明をめぐっての、ポーリング対ワトソン-クリックの競争や、37歳で亡くなったフランクリンの話が、ワトソン目線で描かれていて人間模様やノーベル賞を取るまでこんな人生なんだと知ることができました。
ぜひ古典の一冊としておすすめです。
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ワトソン先生の自伝。大学時代の先生曰く、結構話を盛っている部分もあるらしい。クリックも出版を踏みとどまらせようとしたとかしないとか・・・。
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考えに考えたDNAの構造がどうしてもしっくりこなくてもどかしく思っていた時に二重らせんという斬新な構造にたどりついた時のすがすがしさは、まるで私自身も現場にいたかのような気持ちになった。二重らせんは、全てのデータの一致をみる、それはそれは美しい形で、その時のワトソン博士の心情は容易に想像できる。
研究室同士、科学者同士のいざこざなども生々しく、ちょっと言いすぎかなという部分もあったが、これは論文ではなくてあくまでも主観に基づく小説であると思うので、大発見に花を添えるアクセントとして楽しむことができた。
読み終わって、当該論文を読んでみた。短報の裏の血の通った人間を垣間見ることができた気がする。
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. 読了メモ。J.D.ワトソン『二重らせん』。今や誰もが当たり前のごとく使う言葉DNA。その構造を発見する過程、それを発見者自らが記す自伝的内容。大きな未知に向かい、諦めずに突き詰めていくそのプロセスは、ジャンルを問わず面白く読める。
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「二重らせん」 ジェームス・D・ワトソン
DNAモデルはどのように発見されたのか?
ノーベル賞を受賞した、ワトソン博士のDNAの構造解明と
成功までの過程を述べた名著です。
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2011/7/14 Amazonより届く。
2012/2/28〜3/14
DNAの二重らせん構造を解き明かしたワトソンが、あの短い、とは言え歴史的な論文が世に出るまでの経緯を私生活なども交えて書いた自伝的作品。ヨーロッパとアメリカのライバル心など当時の様子が良くわかって興味深い。それにつけても、脇役として登場する学者達のきらびやかなこと。タイムマシンがあったら、是非当時のキャベンディッシュ研究所を訪れたいものだ。
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ジェームス・D・ワトソンの二重らせんを読みました。DNAモデルの発見者の一人であるワトソン博士がDNAの構造を発見するまでの過程を自ら語った物語でした。現在では、DNAが二重らせん構造であることは誰でも知っている事実ですが、最初にその構造を解き明かした若者たちがどのようにしてこの発見を行ったのか、ということが書かれていました。彼らは化学の実験に夢中になるだけでなく、女の子が招かれているパーティーに出席したり、自分の研究を認めてもらうために苦闘したり、と人間くさいことをいろいろやっているのでした。とは言え、彼らはDNAの構造解明というレースに勝利した人たちであり、その才能だけでなく努力も大きかったのでした。私は化学の知識はほとんどないので、技術的なところは理解できませんでしたが、読んでいてわくわくしてくる物語でした。
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以前「DNA」を読んだのが、ジェームズ・ワトソン博士との出会いで、それ以降、遺伝子の世界に引き込まれていった。
とても若くしてノーベル賞を受賞し、この二重らせんは様々な物議をかもした。ロザリンド・フランクリンとモーリス・ウィルキンシスとの確執が取りざたされ、ウィルキンスは、困った立場に追い込まれることとなった。
このようなDNAの世界のごたごたは、ベンターやウィルキンスなどの著書の中でも大きな部分を割かれている。
遺伝学は、少し前、最先端の科学であり、知的好奇心とステータスと金銭のすべてが報われる、夢の世界であった。それにも関わらず、実際にはどろどろした人間関係の渦巻く「純粋な学者」のイメージからはかけはなれたものであったことは、衝撃的であった。
そういう内輪話を無邪気に(?)ぶちまけてしまったのがこの二重らせんという本だ。
だから、一度読んでみたいと思っていたのだが、実際に読んでみると、内容はDNAとほぼ同じであり、文章や内容の稚拙さが目に付いた。知的好奇心を満たしてくれるものでなかったことも失望したひとつである。しかし、とりあえず、様々な本に描かれた原点となる本を読めたことには満足している。
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「研究」と聞くとすごくストイックな印象がまず最初にある。自分の目的と役割に忠実に、一歩一歩。脇目はふりませんッ
でも案外ふらふらするもんだなー。興味の対象が始めからこれって決まってて、それに邁進するってもんじゃないんだ。
当時の感情を、変に美化したり飾ることをしないようにしながら語っていて、とても面白かった。研究って人間の営みなんだな。出会いとはすごいものですね。対抗意識とか、嫌いだと思うことってすごいエネルギーになると思う。あ、紫のバラの人は怒りがエネルギーになるって言ってたね。悲しみはダメなんだってさ。
閑話休題。これを読むと、ああ、ノーベル賞受賞者だって普通の人間なんだ、というのが感じられる。めちゃくちゃ俗っぽい。どいつもこいつもややこしいなぁ、でも魅力的だ。