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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳川家康が天下を掌握しようとも腹の底では靡かず一兆事あれば天下をうかがう姿勢は崩さない。そうした姿勢が政宗の心意気を支えている。
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大阪夏・冬の陣。
秀頼が切なかった…
伊達氏は能力的には全然家康に劣ってないと思う。だけど、伊達氏は落ち着きが家康に比べると無いような気がする。次から次に発想が湧いてきてじっとしてられない人。
どちらの人生が楽しげかと言うと伊達氏のほうだけど。
家康に対して負けが混んできた伊達氏だけど、それでもなお自分の成長材料とする。
この巻では50近い年齢だけど、それでも柔軟に自分と回りの関係を考えて自分を変えようとするのが凄い!
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(1987.06.24読了)(1987.05.30購入)
(「BOOK」データベースより)
大いなる野望を託して支倉常長をローマへ派遣した政宗。だが、頼みとするエスパニヤ艦隊の来援は遂に幻と消えた。焦燥にかられる政宗の目前で、難攻不落を誇った大坂城は崩れ落ち、戦火の中に豊臣家は滅ぶ!
☆関連図書(既読)
「伊達政宗(一)」山岡荘八著、光文社文庫、1986.01.20
「伊達政宗(二)」山岡荘八著、光文社文庫、1986.01.20
「伊達政宗(三)」山岡荘八著、光文社文庫、1986.03.20
「伊達政宗(四)」山岡荘八著、光文社文庫、1986.03.20
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山岡荘八の描く伊達政宗伝第五巻(全六巻)遂に大坂の陣。太閤の子としてすべてをもって生まれ、強い母の下で抑圧されて生きた秀頼の、死こそが自らを生かすリアル。という虚無が切ない。そして遣欧使節による大逆転の挫折や婿の忠輝の不行状もあって窮地に立った政宗の、太平の世に向けた人生への大きな気づき。どこまで行っても家康の掌の上なのは何とも歯がゆいが、体は天からの借り物、心こそが我が物という片倉小十郎の最期など、仏教思想的達観も感じさせる内容は心に残った。