紙の本
平置きを見つけて購入
2022/04/29 23:14
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫になる前に発表される文芸誌が存在するかも知らなかったので、本屋さんの店頭で見かけた時に購入した・。断筆の後に早逝されたことを惜しみます。
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ジャパネスクシリーズ番外編その2。
その1と同様に、より3巻への引きが強い。
ねがわくば、タイトル変えずに連番で行って欲しかったところ。
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イマイチ盛り上がりに欠けてた。
夏姫が可哀想・・・。
帝といい中将といい、高彬のお姉さんは男運がない。
(この時代の貴族がこれが普通で、高彬がおかしいのか?)
ただ、嶺男が吉野君に声がそっくりで
その声で「もういいから京にお帰りなさい」と言ったから
やっと帰る踏ん切りがついた・・・という件は
瑠璃姫の心をよく表していて良かった。
そうでもなければ、いつまでも吉野君待っちゃうよね・・・
入れ違いになるかもと思うと、帰れないよ。
だからこそ、最初の方で融がやったことが
余計に腹が立って、
京に帰ってきた瑠璃はそのことを知らずじまいなのか、
少し気になった。
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ジャパネスクシリーズ4冊目。「なんて素敵にジャパネスク」→「なんて素敵にジャパネスク2」→「ジャパネスク・アンコール」とつづく4冊目。5冊目は「なんて素敵にジャパネスク3」なのが紛らわしい。お陰で2を読んだあと3を、冒頭を読んでハテナとなった。
平安時代の変わった姫・瑠璃姫が、非常に情に深く細やかであることが分かる。京育ちでない活発さはあるものの、困った人は見捨てておけず、芯があり、それでいながら意地っ張りではなく素直な気もあり、和歌を詠む教養だってある。守弥と小萩の一人称で書かれた章を読んだら、瑠璃姫の一人称では分からなかった瑠璃姫の魅力が見えてきた。守弥を吉野君に見立ててほろほろ泣いたり、不敏な小萩のために一芝居うったり、京の雅やかな姫とは違う、瑠璃姫は瑠璃姫の深い情がある。
笛吹中将の件は我が身に沁みるようだった。男と女は好きなだけではうまくいかない。いつの間にかボタンを掛け違えていて、気付いたらどうにもならないところまできている。高彬のために語る笛吹中将の立場が女からは見えないもので、もう何が悪かったのか分からない。高位の女が下官に一目惚れして諦めなかったのがいけなかったのか。まこと恋は魔物だ。