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紙の本
この本に書いてあることは上沼恵美子のジョークではない。正真正銘天下御免加賀百万石のお嬢様のお話を、皆のもの、よおおく聞けい!
2007/10/18 00:41
14人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今、格差論ばやりである。何でも小泉首相の首相在任5年間で日本社会は中流階級が崩壊し、アメリカもマッツアオの階級社会に分裂して負け組日本人はどんどんやる気がなくなって、社会は「分裂にっぽん(朝日新聞)」状態にあるんだとか。馬鹿も休み休み言えとはこのことだ。格差論をしきりに論じるのは朝日御用達の橘木俊詔や山田昌弘、もっと品下がって森永卓郎あたりだが、こういう「格差問題」を振り回す連中も、またまたこいつらの浅薄な議論を真に受けて「そうだそうだ全くだ」と振り回される馬鹿ドモたちも、本当の格差社会とはどういうものか知らないのじゃないか。知らないなら教えてやろう。本書の著者は本家本元正真正銘加賀百万石前田家長女の前田美意子様がお書きになった彼女の赤裸々な幼少期の真実なのである。まずこれを読んでから「格差社会」について論じてもらいたい。本当に今が格差社会なのか論じてもらいたい。ではそのさわりを...
「前田家の本邸は今は駒場(現日本近代文学館)だけど、明治から大正の末までは本郷(現東京大学本郷キャンパス)にありました。あそこの敷地10万坪(33万平米)余り(前田家上屋敷)の一部を東京帝国大学に寄付して、残りを駒場にあった東京帝大農学部の敷地4万坪及び代々木演習林の一部11543坪(約17万平米)と等価交換しましたの。そのうちの13000坪を塀で囲って洋館と芝生やテニスコートの洋式庭園、日本館と茶室や煎茶亭(金沢兼六園内に移築)、馬場、園芸場をつくりましたの」。そしてこの広大な邸内には前田家家族のほか下男下女合計136人の使用人が居住していたそうな。これらの使用人たちは何でも数百年前田家に使えてきた「家臣」たちの末裔なんだそうで、父である公爵前田利為はことあるごとに5歳にもならない娘達に以下を教え諭したとか。「使用人達は我が家の宝だ。彼らの祖先たちの働きがあったこそ前田家は今日まで安泰だったのだ。皆を大事にせよ。使われる人の身になって、思いやりといたわりを忘れるな。ナマイキな態度を取るな。反感を買うような言動をはくな。だけ、使用人になめられるな。使用人に馬鹿にされるような態度振る舞いをするな。常に相手の考えていることを察し、本心を見抜けるように心がけよ」。何でも人が人を使うことが人類最大の難事なんだそうで、人を使える人間になってはじめて人の上にたてるんだとか。こんな躾が幼稚園の頃から「家庭」でなされちゃうんですよ。どーでーすー、皆さん。昨今の格差論議が馬鹿馬鹿しく思えませんか。その後、美意子お嬢様は酒井雅楽頭末裔酒井忠正さまとご結婚あそばされ、姓を酒井と改められます。ちなみに姫路にある世界遺産姫路城は酒井家のご実家。「夫の実家は姫路城」って、上沼恵美子のジョークを地で行く、まあ、ほんとたまげちゃうよね。まいりました。あっと、ついでにいうと鎌倉文学館は前田家の鎌倉別荘を鎌倉市に寄付したものなんだそうです。
皆のもの、控えおろー、頭がたかあい。本書を読んだら、今後、みだりに格差格差と嘆くでないぞおおおおお。
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