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世界最悪の旅,アムンセンとスコット,エンデュアランス号漂流,3冊まとめて感想書きましたー。
http://blog.livedoor.jp/h_ohiwane/archives/52042346.html
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思想が偏っていそうなイメージがあり、本多勝一さんの本は敬遠していたが、わかりやすく面白かった
スコットへはかなり厳しい記述多
「南極点(アムンセン著)」の要約といった感
[1494]トリデシリャス条約(スペイン&ポルトガル)
[1844]フランクリン隊北極探検(悲劇的結末)
[1893]ナンセン北極海横断成功
デポ(スコット;スコット隊25人)
13人間・馬橇8(8頭)・犬橇2(26匹)・1ヶ月・79度29分
デポ(アムンセン;アムンセン隊9人)
①4人間・犬橇3(18匹)・5日・80度
②8人間・犬橇7(42匹)・1ヶ月・82度
③7人間・犬橇6(36匹)・12日・80度に追加
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震える本。実在した極地を目指す史上最大のレースの物語。結果は一方は英雄、もう一方は全滅となり、なぜこうも結果が分かれてしまったのか?二人のリーダーシップから現代でも学ぶべきことが多い物語でした。
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一気読みしてしまった!アムンセンとスコット双方の行程が交互に描写され、両者の違いがはっきりわかる。「世界最悪の旅」のほうでも書いたとおり、アムンセンとスコットでは気構えがまったく違った。解説の西堀栄三郎さんも南極越冬隊長を務めた立場から、スコットに対して結構厳しい。私も同感ではあるけれど、とはいえ絶望しか残っていなかったスコット隊の最期は涙なくしては読めなかった。ガラードの本と違って興味深かったのは、水兵エバンスの隊におけるポジション、つまり階級差の指摘。辛さに耐えつつ死んでいったエバンスのことをこのように優しくまとめてあげられるのは、後の世の人、イギリスに何の関係もない本多勝一だから。エバンス良かったなと思った。本にはたくさんの写真が使われていて、犬とかそりとか犬ぞりとか大変よろしい。これが何もなければかなりどんよりしながら読むことになっただろう。食べられたとはいえ無垢な犬たちに励まされながら読んだ。
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同時期に、南極点初到達という同じ目標を目指したアムンセン隊とスコット隊。
一方は大きな問題もなく全員が無事に到達・帰還したのち栄誉を手にしたのに対し、もう一方はその競争に敗れた上に帰還も叶わず全員死亡という悲劇を辿った。この両者の運命を分けたものは何だったのか。
頁をめくる手が止まらなくなるほどの面白さでした。
およそ100年前にあった前人未到の地への挑戦を追ったノンフィクションです。「成功」と「失敗」、明確な異なるゴールに至った軌跡を、両隊の行動を比較しながら展開します。
事前準備(壊血病対策、雪めくら対策、燃料等)、動力(犬or犬+馬)、アタック前の過ごし方、デポ(貯蔵所)の内容・築く地点、隊員の選定など、一つ一つに焦点を当てると、素人目では両者にはわずかな違いが少しずつあるようにしか感じられません。しかしその“少しずつ”の違いがやがて決定的に影響を与え始めます。
解説でもアムンセンとスコットの「リーダーシップ」に触れていますが、大きな目的を成し遂げようとした2人の行動はリーダー論に通じます。チーム全体で準備に準備を重ねることはもちろん、極地というただでさえストレスが溜まりやすい環境で隊員が心地良く過ごせるような工夫・配慮、当初の計画通りに物事を遂行する行動力・決断力など。
天候といった人間の力では及ばない運も両者を左右することになりますが、予定調和が崩れ始めた時点で「引き返す」という選択にはならなかったのかと、後の祭りですが思ってしまいます。(南極点「初到達」という称号は一度きりという焦りは少なからずあったのでしょうが)
メンバーの姿や現地の白黒写真も多数掲載され、臨場感をもって読み進められます。隊員一人一人の南極点に向けた情熱と、叶った夢と破れた夢を想像し、終始読み手も熱くなれる一冊でした。
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~memo~
【アムンセン隊の行動記録】
1910年8月: 「北極探検のため」ノルウェー出航
1911年1月14日: 南極大陸に上陸、フラムハイム基地建設
1911年10月20日: アムンセン、4人の選抜隊とともにフラムハイム基地を出発
1911年12月14日: 人類初の南極点到達
1912年1月25日: アムンセン一行、フラムハイム基地へ帰還
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・関連本:『世界最悪の旅 スコット南極探検隊 (中公文庫BIBLIO)』(アプスレイチェリー・ガラード)
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人類初の南極点到達を同時期に目指した「アムンセン」と「スコット」を詳細な記録から、結果・行動を対比して書いた作品。
会社組織などでもそうであるが、事前に情報を集め、あらゆる可能性を想定して、その為の準備。
実行に至っては、部下の心情をも考え、配慮しつつ、筋道をたてて非情な決断までも断行する。
自身に照らし合わせて、多くの考える部分ありました。
リーダーシップや組織論に深い洞察を与えてくれる書籍として、推薦されていたので、読破。
多少、脚色があるのかもしれないが、両隊の対比が極端であった為、解り易いです。
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ほんの些細な決断の違いが大きな結果の違いになる。それを南極点到達という過酷な実例をもって描いていることで、説得力が増している。
探検ものとも言えるし、チームビルディングやマネジメントのケースワークとも言える。
なんにせよ、南極の冒険がらどんなものだったのか、ほんの少しだけイメージできるようになった。
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南極点到達を争うことになったノルウェーのアムンセン隊とイギリスのスコット隊を比較しながら、何が明暗を分けたのかを紐解く本である。
アムンセン隊は人類初の極点到達を華麗に果たし、生還した。一方でスコット隊は極点には次点で到達したものの、帰途全滅してしまった。アムンセン隊は犬橇を使用したため、自らはソリを引くことがなかったし、飢えることもなかった。スコット隊は馬を使用しようとして失敗し、人力で橇を引き、悪天候と補給品のトラブルにもみまわれ、飢えと寒さに没することになった。なぜこうも違ったか。
スコットとアムンセンの生い立ちや性格、隊長になった経緯、兵站や移動手段の選定など、幅広く比較されている。首肯に足り、面白いだけでなく、『日本語の作文技術』を出している本多勝一だけあって、文章が淀みなく非常に読みやすい。意味がとりにくい日本語がないうえ、事実と仮説は混ぜずに明記され、注釈も豊富である。本書が明らかにしているように、後世から分析し、評価すれば、スコット隊が全滅した理由は色々とあるが、当人たちはそのときどきでベストを尽くしたのだろうと思うと気の毒でならない。
また、本多はスコット隊の一員だった水平エバンズの死が士官オーツの死と異なった扱いをされていると主張する。それを、階級社会のイギリスにおいて、エバンズが一兵卒だったからだと指摘している。私もチェリー・ガラード『世界最悪の旅』を読んで、スコットの日記中、オーツだけが英雄視されていることに違和感を覚えていた。本書がエバンズの死も顕彰してくれて、なぜか報われた気持ちになった。
本書の解説で山口周氏は「頑張る人は夢中になる人に叶わない」ため、任官隊長のスコットは少年時代から探検を夢見たアムンセンに至らなかったといった推論を展開する。「夢中な人に叶わない」といわれれば、感覚的にそんな気もするが、探検史においてはいくらでも反証があがりそうだ。叶わないのが事実だとしても、それを証明するためにスコットの生があったわけではないと思いたい。特に夢中になる対象をもたない大勢の一人として、「自分の人生の意義が、他人の不注意の点を身をもって説きあかしてみせるところにあるなどとは、どうしても認めることができない(トルストイ)」のだ。
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山口周さんのおすすめ。ビジネス書を読むくらいなら本書を読むほうがリーダーシップが学べると仰っていて、「こんな古い本で、本当か?」と思っていたが、本当だった。
人の生死を分けるような大きな探検では、ほんのちょっとの破綻や決断のミスが、取り返しのつかない大きな欠陥となる。リーダーとして、決断は緻密に・自分が責任を持てると確信した上で行っていきたい