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ロバート・ハリスの親父さん。
見た目は外人でも、日本兵として戦った。
戦時中のことを語れる人が少なくなっていくのは恐ろしいことだと思う。
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大正時代に日本人の母と英国人の父のハーフとして生まれ、第二次対戦中に日本国籍だったことから陸軍に徴兵され、中国戦線で日本兵として戦っていたジミー B ハリスさんの自伝。
関東大震災、その後の激動の時代を被差別者として、しかし明るく軽妙に生きた前半生。文体からも明るさが伝わってきます。
時代の空気感、
親の背中を見て育つ子供の姿、
敵性国人であるだけで逮捕される悲しさ、
どんな環境にも染まろうと努める素直さ、
戦争での生き死にはほとんどまったく運に拠ること、
やはり個々の特性や特殊能力よりも階級や全体最適を重視する傾向にある組織
友人と実は同じ戦場で敵同士だったこと
などが体験者としての情感とともに語られていて、
歴史ではない、ひとりの人生としての歴史を感じることができました。
此処には書ききれないなぁ。
久々に、素敵な言葉たちをノートにメモしたくなる本です。
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以前読んだ『人生の100のリスト』のロバート・ハリスの繋がりから。彼が父親より有名になるという目標を掲げていたので調べてみると、父親は100万人の英語で知られるJ・B・ハリス。
世代じゃないので知らなかったが、有名なラジオ番組らしい。イギリス人を父に、日本人を母に持つハリスは、その血と容姿、国籍の為に様々な体験をすることになる。
日本人であって、日本人ではないハリス-平柳秀夫-の戦争体験記。
非常に読みやすく、感情移入ができる。当時の末端の軍部の実情が分かる良書。