投稿元:
レビューを見る
古いアンソロジー
R.F.ヤング作品を楽しみにして読書開始。
オープニングの「ハロウィーン(アイザック・アシモフ)」は続く作品群の引き立て役。軽いショートコントだな。
そして、「いまわしい異種交配(ウィリアム・バンキア)」「ハロウィーンの殺人(アンソニー・バウチャー)」と駄作が続き、少しがっかりする。
ビッグネームを発見し期待した「十月のゲーム(レイ・ブラッドベリ)」だが、平凡。
「ハロウィーン・ガール(ロバート・グラント)」「吸血鬼の日(エドワード・D・ホック)」「小鬼の夜(タルミジ・パウエル)」と読み飛ばした。ハロウィンの風習がイメージできないため、やはりわかりにくい。
「死んだネコの事件(エラリイ・クイーン)」に期待した。確かにいいショートミステリーだ。
「パンプキン・ヘッド(アル・サラントニオ)」はパス。
短い「輪廻(リュイス・シャイナー)」はオチがタイトル通り。
「万霊節前夜(イーディス・ウォートン)」は長いからパス。
次の作品が楽しみで「昨日の魔女(ゲイアン・ウィルスン)」をパスして、この本の目的だった「今年の生贄(ロバート・F・ヤング)」に到着。
いやぁ、いいな。魔女ってのは少し馴染みないし、魔女たちが少し弱過ぎだが、思わぬ真実というどんでん返しもいいし、主人公の優しさもいい。
ま、これ読むために借りたから、パスが多いけど、今回も満足としよう。
投稿元:
レビューを見る
松の内にハロウィン・・・
仁賀克雄訳。徳間文庫のアンソロジーです。
◆アシモフ/ハロウィーン
ダイイングメッセージは「ハロウィーン」。
で、このオチ??ベタ過ぎじゃな~い?
◆ウィリアム・バンキア/いまわしい異種交配
死体を肥料にすると…?これもベタだわ…
この系統なら、ジョン·コリアの「みどりの想い」 !
◆アンソニー・バウチャー/ハロウィーンの殺人
ハロウィン絡みのトリック。うーん。ありがち。
◆ブラッドベリ/十月のゲーム
娘マリオンが暗闇に消えた…このラストは怖いですっっ!。
◆ロバート・グラント/ハロウィーン・ガール
「早過ぎた埋葬」を選んだ男子とビアスの「怪物」を選んだ女子。
って微笑ましい…ですか??
私も甘草入りキャンディーは苦手です。
◆ホック/吸血鬼の日
おお~オチがあった!選挙運動ってホント、世知辛いわ。
◆タルミジ・パウエル/小鬼の夜
ハロウィンに絡めて大人を陥れる少年。
うーん、アンファン・テリブル。
◆クイーン/死んだネコの事件
暗闇を音を立てずに歩けたのは?フーダニットです。
◆アル・サラントニオ/パンプキン・ヘッド
「エレファントマン」ってありましたね。
可哀相なんだけど…これはホラーですな~
◆リュイス・シャイナー/輪廻
タイトルまんまです~
よくある感じだけど秀逸~
◆イーディス・ウォートン/万霊節前夜
こ、これは怖い…っっ ><。。
捻挫した足を屋敷中引きずっても、誰も彼もおらん。
…・・・・・・・・・・・・1K暮らしで十分デス、私。
オチは美しくも、ブラッドベリの「集会」調で。
◆ゲイアン・ウィルスン/昨日の魔女
本業は風刺漫画家さんだそうで。オチがありきたり~
◆ロバート・F・ヤング/今年の生贄
こんなタイトルですが、ヤングですから。
ハートフルでラストを飾るのにイイんじゃないかな。
O・ヘンリーとかでありそう。
投稿元:
レビューを見る
ハロウィーンにちなんだ海外アンソロジー。季節に合わせて読みました。まさしくぴったり。ホラーありミステリありで、読み応えたっぷりです。
お気に入りはリュイス・シャイナー「輪廻」。短めのホラーで、それほど残虐な要素もないのですが。これがもうとんでもなく怖い! こんな状況になったら……嫌すぎます。
アル・サラントニオ「パンプキン・ヘッド」やレイ・ブラッドベリ「十月のゲーム」も好き。一見楽しいはずのハロウィーン・パーティで起こる恐怖の物語。このシチュエーションだけでもわくわくします。楽しそうだなあ。