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紙の本
村上春樹がカルトだった頃
2006/10/09 19:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹の 充実した長編小説や 端正な短編小説集に比べて本書での村上は 実にリラックスしている。軽い話をさらりと書いているだけだ。
村上春樹の初期の短編集であるわけだが 当時の村上春樹のエッセンスに満ちている。そう 村上春樹は 昔は お洒落で スタイリッシュで カルトな小説家だったのだ。
今の村上春樹を知っている我々である。ノーベル賞すら噂される文豪になった村上春樹だが このカンガルー日和を読み返すと懐かしいものがある。これを読んでいた20年前を思い出す。喫茶店に一人で入って ぼんやり本書を読むことが素敵だった事を思い出す。あれから 小生も遠いところに来てしまったと感慨にふける。それも人生か。
紙の本
タイトルが良いですね
2023/06/27 16:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
落ち着いて観察すれば、ごくありふれた日常の営みや、カップルと出掛けている風景が描かれていることに気づきます。そこに村上氏独特の不思議な会話やマジックリアリズムが挿入されることによって、味のある短編集が完成するんですね。
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カンガルー日和
2021/01/10 22:00
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹の初期の短編が18本掲載されている。中には「鏡」のように教科書に収録されたものも含まれている。
他のレビューにもあるように、村上春樹の初期の短編には独特の村上春樹らしさがあり、この本でもそれが味わえる。「外国風」というと浅薄すぎるが、なんといったらいいのかよくわからない良さがある。
紙の本
思いつき短編タイプ?
2000/11/18 13:27
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投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る
コミットメント/デタッチメントなんていって長編を書いてる姿はいかにも後付けで作ったぽいなぁという冷ややかな目を向けるのと対照的に、短編には暖かい目を向けたい。村上春樹は、どっちかというと思いつき短編タイプだと思うんだけどどうでしょう? なんかまわりの風土として長編>短編というイメージがあって、無理に長編を書いてるといった感じを受けるわけ。まあでも翻訳/長編/短編の仕事まわし&切替は見事で、どれも技術レベルは高めだとは思うけど。
紙の本
入門には・・・
2019/05/01 16:54
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ村上春樹さんの作品がこちらでした。
短編集だと、村上春樹さんの世界観をつかみきる前にお話が終わってしまう感じで、入門にはあまり向かないのかなと思いました。
独特な世界観は、長編でゆっくり楽しみたいというのはあくまでも個人の意見ですが。
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心地いい淡白な男女関係
2019/01/26 00:41
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の81年から83年までの短編が収められている。ということは、「ノルウェーの森(87)」よりも昔の作品。「チーズケーキの・・・・」と「32才のデイトリッパー」が好き。やっぱり、彼の淡泊な男女関係、とりわけ無意味とも思える言葉のキャッチボール(ほとんどストライクの球がない)が、なぜか心地いい。でも、ジャズにあまり詳しくない私としては、たとえ話としては、「デビュー当時の掛布の土臭さが・・・」とか、「まるでラインバックのような全力プレーで」といった表現の方がわかりやすいのだが
紙の本
奇妙なやさしさあふれる一冊
2002/04/23 21:34
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名にもなっているカンガルー日和もいいが、収録18作品の中でもお勧めなのが、「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子と出会うことについて」だ。原宿の裏通りですれ違う男女。その出会いとも言えないようなことから男はその女に惹かれ、後でどう話しかけるべきだったか考える。そして考えた結果は…。馬鹿げているとも言えようが、誰もが一度は考えてことのあるような自分だけのストーリー、自分が主人公で物語のような恋をするような展開、何かを思い出し、心が優しくなる1冊だ。また佐々木マキさんの挿絵がいい。
紙の本
爽やかなのに、心に残る。春樹を近くに感じる短編集。
2001/01/04 11:04
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投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短い小説が短編小説、というわけではない。短編小説には、長編小説にはない世界があり、味わいがある。村上春樹の短編小説集『カンガルー日和』もしかり。ここに収められた23の小説群は、さっそうと読者の体を駆け抜け、いろんな気持ちを掻き立てる。心地よさ、切なさ、微笑ましさ、等々。長編を読んだ時よりもっと村上春樹に近づけるような気がするのは、僕だけだろうか。
例えば、奇妙な文通を通して知り合った人妻との出来事を物語る『バート・バカラックはお好き?』。最期の一文に「歳をとってもわからないことはいっぱいある。」とあるが、こんな口調でストンと語られる出来事は、単純ながらも共感できる。『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』は、村上の女性観が覗けたようで楽しい。退屈さに馴れた32歳のお年頃を描く『32歳のデイ・トリッパー』、過去の知人との意外な邂逅『駄目になった王国』も、心に残る好編。
それにしても、こんな爽やかなでバラエティーに富んだ短編をも書いてくれる村上春樹って、なんてサービス精神の旺盛な人なんだろう、とつくづく思う。
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読了
2021/12/31 22:37
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすい短編集。生き物が出てくる話が面白い。とくにアシカの話。アシカと名刺いったいどうやったらそんな発想ができるのだろう。繰り返しアシカの文字を読んでいたらなんか変な単語だなと思えて来た。
アシカに出会ったら名刺は渡さないようにしたい。