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この人は太平洋戦争について本当に詳しく調べていて、実体験とあわせてたくさんの本を書いているけれど、この本も日々の暮らしのことから国の動きまでしっかりと教えてくれる一冊です。時折、文章のなかに感情的なものが混じるところがまた、この人らしくてよい。
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今の日本の教育は、戦前戦中の続きである。戦後、教育内容は変わっても、教師の考え方を変えるのは難しいかった。しかし、こどもを教育する者は教育者として、将来、この国を動かす大人になるこどもたちに何を伝えるべきなのか、正しく考え伝えることが必要であると思う。
自分の感覚や知識に頼らず、常に社会を見て、必要な刺激や情報をこどもたちに伝えることがよいのではないか。
戦争は絶対にいけないと思える大人に育てることが一番必要だと感じた。
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★★★★ 子供の視点での'戦争”が語られている。
戦争そのものというより、戦争がもたらした生活や学校、遊びといった子供の世界を子供の目線で見せてくれる。
戦争というモノを身近なものとして、大人への批判、国家への盲信、士官への憧れ、という様々なレンズをつけながら覗かせてくれる。
そして、最後には、その視点を携えて大きくなった山中氏の、戦争に向き合う国家、社会に対しての批判が語られている。
戦争というものが、より立体的なものとして自分のなかに築かれた。そんな読後感のある作品。
2015/11/21
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1931年生まれの「戦争と同居していた」著者による、太平洋戦争中の子どもの在り様を描いた本。
単純な体験談ではなく、執筆当時からの振り返っての視点などもある。
軍部などの戦争指導者や「おとな(教師)」への皮肉を込めた記述など、読んでいて思わず笑えてしまう(こういうことが、まじめに行われていたと思うと、本当に無謀な戦争をしたものだと感じます)。
著者の代表作として「ボクラ少国民」のシリーズも是非読んでみたくなった。
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戦前の教育がトンデモだったことを痛感する。◆戦中の教師が女生徒に不届きなことをしたことなど。◆◆八紘一宇が日蓮正宗の田中智学が作った言葉とか。◆要は、世界制覇だという。