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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
西南戦争、小石川周辺、水戸周辺、井伊氏・一橋徳川氏系図、徳川慶喜年譜(文久3~大正2年)を収録。残念なことは明治になってからの動向がほとんど記されていないことだ。
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民族の良心・11節・214P
「『は…はい。水戸こそ……水戸こそ、
上様の心のありか、朝廷恋いの故郷にござります』」
個人的に一色須賀がすごく、よかった。
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贔屓するにも程がある、最後は信仰の告白に近くって自家撞着に陥っていることに気付いていない模様。
まぁ幕末・明治維新の凝り固まった変革万歳的史観に一石を投ずる一つの見方であることは確かだし、それなりに興味深い。
でもやっぱりね、、、たった80年程度で破滅的破綻に陥った制度の嚆矢でもある明治維新については、当方そんなに評価していない口ですが、それでもここまでの狂信的評価を明示されると引いてしまいますわなぁ。
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読んだ本 徳川慶喜(6)山岡壮八 20230721
最終巻。大政奉還がなされるけど、矛を収めきれない薩長軍が江戸に迫る。いきり立った空気の中で、江戸城無血開城が勝海舟と西郷隆盛の間で果たされる。会津や河合継之助なんかがエネルギーのはけ口になって犠牲になってゆくんですが、戦争は回避されて、英仏列強の介入を許さなかった。それも、慶喜の徹底した恭順の功が大きいと描かれてます。大阪城を密かに抜け出して鳥羽伏見の戦いから逃げたのなんか、無責任の極致にしか思えないんですが、こうして徹底的に功労者として描かれると、やはり国体を重んじて徹底した恭順を通したっていうのが自然に思えてきますね。
明治に入って、趣味に走り、多くの子供を作って晩年を迎えるのも、山岡荘八は恭順の一環だと言ってるんですが、結構人生満喫してる感があるんですよね。とはいっても、徳川家の墓所に入らなかったり、葬式を神式で行ったりと、確かに一貫性はあるんですよね。
とは言え、欧米の圧力や薩長の陰謀のみならず、幕府内からも嫌われていた慶喜が、幸せな晩年を送れたのは救いでした。