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紙の本

大日本帝国とインドネシア、デヴィ婦人とスカルノ初代大統領

2005/04/21 13:54

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この戦争では、日本将兵の「皇軍としての誇り」が随所に瞬いては消えていった。同じ日本人ならば、このご先祖たちの世界一統制の取れた(虐殺、強姦は皇軍精神に恥ず)、日本軍の将校に誇りを持ってよいと思う。
 しかし、断っておくが、日中戦争のなかでは、一部跳ね上がりが残虐行為をしたことは否定しがたい。それによって殺害されたご遺族の気持ちを決して無視してはならない。しかし、太平洋戦争最中においては、中国人を殺していたのは中国人である。それはおいおい本書で明らかになる。
 連戦連勝の日本は、浮沈艦といわれた大英帝国の艦隊を完膚なきまでに撃滅し、数百年にわたって搾取を続けてきた東南アジアから、イギリスの影響力は払拭された。
 当時イギリスの海軍は、大変な陣容であった。旗艦「プリンスオブウェールズ」は、ドイツの戦艦「ビスマルク」を轟沈に追い込んだ、まさに「大英帝国の誇り」といわれた最新鋭艦であった。わが日本海軍と英国海軍の海戦は、後にも先にもこの戦のみである。
 日本海軍の前になすすべもなく、ウェールズ号は轟沈した。一分間に六万発というウェールズ号が沈むなどチャーチル首相ですら信じられなかったようだ。そのときの首相の手記が残っている。
 「ウェールズ撃沈の電話のあと、部屋に人がいなくてよかった。私は、恐怖で押しつぶされそうだ。日本軍によって、もはやインド洋にも太平洋にも米英の主力艦は1隻もいなくなってしまった・・。そう、我々は丸裸なのだ・・」
 思えば、日本は、日本一国だけで、アメリカ・イギリス・オランダ・中国の連合軍を相手にしていたのだ。こうして、東南アジアからイギリスの影響力は地に堕ちた。このとき、搾取され続けた現地人が何と思うだろうか?誰も日本軍を「侵略軍」などと思ってはいない。とくに、インドネシア人は一気に独立機運が高まり、スカルノが独立宣言をしたとき、彼らが用いた暦はなんと、西洋暦ではなく「皇紀」。「皇紀」は初代の神武天皇の即位の日を元年としている。彼らは、本当に日本に今でも感謝している。
 たとえば、インドネシアの独立記念日では、インドネシアの服装の男女2名になんと、日本兵の服装をした1名を加えて3名で、国旗を掲揚している。こんなこと、授業で教わっただろうか?日本軍は侵略軍と暗記させられたはずだ。デヴィ婦人というスカルノ大統領の第3夫人がいるが、スカルノの日本への愛情のひとつの表れである。
 こうした歴史を教えるために、「一面では日本はインドネシアで歓迎された」と真実を遠慮がちに書いたのが、「新しい歴史教科書」なのだ。今までのインチキ教科書の方が糾弾されるべきだ。
 だが、いよいよ、日本は敗北に転ずる。ミッドウエーの大敗北である。この戦は、正面からやっていれば万に一つも負けぬ戦のはずだった。しかし、日本の暗号は筒抜けだった。同盟国ドイツはそれを知悉していたのに、なぜか連絡しなかったようだ。
 この敗戦により主力四空母(赤城・加賀・蒼竜・飛竜)・重巡・駆逐艦・兵員約三千五百名を失い、艦載機285機は珊瑚海海戦で失った100機を含め母艦搭載機の全滅に等しい。決定的なのは、歴戦連勝のA級パイロットの大部分を無為に死なせてしまったことである。これが一番痛かった。
 これ以降、悲しいかな、再び日本が立ち上がることはなかった・・あとは、日本はミッドウェーを潜り抜けた大戦艦「大和」のほか、希望はなにもない。これ以後は、有色人種にただ一国堂々とわたりあった烈々たる日本人の意地と誇りの悲しいストーリーと言うほかはない・・。

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2012/04/28 01:03

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2013/03/05 07:54

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2013/05/29 21:38

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2015/08/25 10:43

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2018/06/17 14:24

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