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魔法の歌三部作。随分昔に読んだのではっきりいって筋はおぼろげにしか覚えていないけど。音楽の描写がとても印象的。リュートという楽器にハマったのはこの小説がきっかけ。
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鬼才マカヴォイの本領発揮
魔法を失う主人公、小用を覚える天使…いやはや。
「黒龍とお茶を」もお勧め
中山星香表紙絵
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主人公ダミアーノは魔導師。大天使ラファエルからリュートの奏法を学ぶ音楽家。
「神様、あなたはすばらしい世界を想像なさいました」、他国の軍隊に襲われ他の町に非難した町の人のところにおもむくときのダミアーノ。故郷を守るためだけに、魔王ルシフェルと契約を交わす。
「お前の行為は忘れられ、平和はお前の町を人々の記憶から消すだろう」
「それでかまわない。僕が知っている、それで十分だ」とこたえるダミアーノ。私の好きな場面です。
ルシフェルと契約を交わし、自分は地獄行きだ、「地獄行きとは神を愛さないということだろう?」と語るダミアーノに向かって、ラファエルは、「君が…そんなくだらない戯言を口にするとは…」と絶句し、「だが、私にはわからない。人を愛することができる人が、その創造主たる神を愛さずにいられるはずがない」。この言葉で、ダミアーノは、自分がルシフェルに縛られていないことに気づくのです。
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【ハヤカワFT92】「黒龍とお茶を」のマカヴォイの二作目。
ダミアーノはルネサンス期に生きた魔導士で、人間の言葉を話すマチアータという犬を飼っている、天使ラファエルからリュートの弾き方を習う心優しい青年として描かれている。
彼は生まれ故郷の街を襲ったパルドから街を解放するための旅に出る。
だが、道中様々な苦難にあい、街の解放には力が足らないことを思い知り、ついには虚言の王サタンに取引を申し出て……
物語はこれでもかというほどダミアーノに試練を与えるが、ラファエルは民事不介入とばかりに主人公に道を指し示さない。
ダミアーノが良かれと思ったことは全て裏目に出てしまい、その葛藤や理不尽さに心を揺さぶられる。
魔法の描写や比喩などが美しくて読んでいてとても楽しかった。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000307041.html