投稿元:
レビューを見る
稲垣足穂といえば「一千一秒物語」が有名ですが、
こちらは雰囲気が違います。
勿論、Aはアナル、Vはヴァギナです。
投稿元:
レビューを見る
持っているのは古い版です。
内容がおなじかどうかわからないけど、表紙の写真があるのでこちらを登録。
むかし読んだことがあるはずなのにすっかり忘れています。
ということで、あらためて楽しみました。
「きらきら草子」はかなり好み。
「フェヴァリット」の中に「クラフト・エビング氏」という名前が出てくる。おそらくなにかの本の著者として。これは・・・クラフト・エヴィング商會の名前の元?
同性愛、というか厳密には少年愛ですね、は男女の愛よりも、より知的な愛情であると言っているようにも思えます。
そうかもしれませんね。
本能と別のところにある愛なのですから。
正直、小説・エッセイ的な文章以外何を言っているのかさっぱりなのですが、それでもなぜか面白くあるのです。
そしてときおり気を惹かれる言葉が出てくるのです。
だからタルホはやめられない。
ところで、A感覚とV感覚とはなんぞやというと・・・
端的に言えばAはアナルで、Vはヴァギナで、ときおり出てくるPはペニスのことでしょう。
Pは実はVに属するものであり所詮は外部的な接触であり、本質的なA感覚とは無縁とも言えるというような感じでしょうか。
Vが自然的、表層的、肉欲的、無意識的、水平的、外部的であるのに対し、
Aは精神的、本質的、脱自然的、意識的、垂直的、内面的であると。
芸術(あるいは創造)はAの産物であり・・・・
まあ、どうでもいいのか、内容なんて。
なんか騙されたような気分になっていれば、それでいい。
投稿元:
レビューを見る
タルホ論考がこんなにフロイトしているとしらずにいたのは迂闊であった。エロティシズム、ホモセクシャル、フェティシズム、ナルシズム、スカトロジーまで。トイレット、腸内寄生虫まで。しかし最後には、生のグロテスクが精神夢の形而上学であるとわかるのだ。難解というより奇怪なので少々手ごわい本だが「微妙な花」であることは間違いない。あの上品なフロイト学者M先生は読んでるだろか?