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(あらすじ)
明治14年、北海道開拓使官有物払下げ事件が発生。
政府側の責任者の黒田清隆と政商側の五代友厚とのパイプ役を務めた五代の番頭4人衆の一人・肥塚茂吉が自宅で斬殺された。
自由民権運動の壮士・北村源治が犯人とされ、懲役7年の刑を受けた。
その刑期も終わりに近付いた頃。
源治の元恋人・お駒が賊に襲われ、「文明新聞」を発行する前沢天風に助けられる。
お駒の話により、源治逮捕に疑惑を感じた天風は調査に乗り出す。
腐れ縁の中条小警部や梶原刑事の協力もあり、やがて背後の大きな陰謀が明らかに……。
(感想)
巻頭に明治20年の東京市街図が掲載されていることから分かるように、明治20年当時の地理や社会状況が細かく描かれています。
樋口一葉やフランス人画家ビゴーもゲスト出演しています。
明治22年を舞台としたこの明治ミステリーを読んで、平成26年の社会状況も非常に相似形を成している、むしろ全く同じで変わっていないのではないか、と思いました。
(以下ブログにて)
http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20141019/p1