紙の本
イタリア名作古典
2002/05/20 12:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:麦藁帽子のジミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリア文学における古典中の古典!
世界的な名作で、今の時代に読んでも十分面白いです。
当時の社会が垣間見ることができるので、歴史や文化の勉強にもなるし、
しかも、かなりの笑いを誘うというお得な一冊です。
社会を皮肉る諧謔なところが、また楽しい! 痛快!
特に若い人、ぜひぜひ読んでみて下さい。
紙の本
してやったりの妙技
2001/05/22 00:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:青井 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の世の面白さを明るく陽気に見渡して、読者の気分を朗らかにする物語形式の原型。人間は斯くあるべしなどと枠をはめる説教趣味から離脱し、人間性の裏表を太陽光線のように隈なく照射する。人を元気にする栄養剤。
投稿元:
レビューを見る
少しくらいは文学作品を・・・と思って手をつけた。
世界史で勉強したくらいの知識しかないので、「こんな話だったのかー」と思う程度。
イタリアはカトリックの本拠地なはずなのに、神父が出てくるとかならず何かしでかすんだもの。
この時代のカトリックは相当腐ってたのかしら。もっと時代背景について学んで読めば、面白さが増しただろう。
投稿元:
レビューを見る
教科書に載りそうな話題なのだが、猥談であるために載らないだろうなあ、という話がたくさん。(修道院ハーレム状態はちょっと体験してみたい気もする…)
投稿元:
レビューを見る
基本的に艶話ですので
18歳未満の人にはちょっと刺激が強いかなー
ただ、そういう表現に関しては
きちんとぼやかしているのよ。
このぼやかしているのがポイントで
うっ、とは人によっては思うはず。
ペストから逃れてきた7人の女性(ちょっと若いとはいいがたい)と3人の男性が織りなす物語たち。
基本エロスですよ。
だけれども、それをいかにしてその頭で
逃れていくかについてがまた面白いのよ。
傑作は何万回も愛の睦言をした女性が
いけしゃあしゃあと純潔を表明する奴。
人っつうのは(笑)
まあ、それもまた人なりよ。
投稿元:
レビューを見る
14世紀半ばに大流行したペストを逃れるため、フィレンツェ郊外に引きこもった男女10人が1人1日1話ずつ10日に亘って語り合った100の物語集。そんな時代背景を知らずに読んだのだが、何とも今のコロナ禍の状況にふさわしい書であった。猥談あり、恋愛話あり、冒涜あり、失敗談あり、内容はすべて笑い話。さしずめ「すべらない話」のルネサンスヴァージョンといったところ。やはり、このような陰惨で気の滅入る閉塞状況を和らげてくれるのは笑いの力である。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに読んだ。
学生の時、なんとなく買ってみた本。
どんな高尚なことが書かれているのだろう、と思っていたら、エロ話のオンパレードで驚いた記憶がある。
第1日目は比較的真面目な話が多いのだが、第2日目から崩れだし、第3日目には全てエロが絡んでくる。
出だしのペストが流行った世の中の描写が、本当に怖い状況とはどのようなものなのかを垣間見れて、参考になった。
【memo】
ダンテの「神曲」に対して、「人曲」とも呼ばれるらしい。
1999.3.3
デカメロンは長い物語で、上中下とある文庫本のうち、今回は上のみを読んだ。他の2冊も後々読もうと思うが、実に欲情の話が多く、最後の方は少々読むのに疲れてしまった。しかし、いやらしい文体でなく、実にさっぱりとしていて、Witに富んでいて、面白かった。長い物語ではあるものの、内容的には短編集だ。この本には人間の滑稽な姿が多く描かれているように思う。また、知恵も。作中人物の話す言葉はいささか大袈裟で、外国の作風を否応なく感じさせるが、まあ、人間、どこの国でも共通する滑稽さがあるなぁ、と思った。