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スタニスワフレム流ファーストコンタクト物。論理を超えた存在を提示すると共に人間の対処によって問題提起をする。SF初心者には不向き
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ファーストコンタクトを描いたスタニスワフ・レムによる三部作の一。歴史、言語、全てのものが異なる知的生命体同士のコンタクトは“平和的”に成立するのか。
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前々から欲しかった本。
表紙に擦れがある割には古本屋で大そうな値が付けられてた。
買って良かった!!
登場人物がすべて役職名で呼ばれているところが話の内容と合わせて考えるとちょっと怖くなる。
でもやっぱ美本があったら買い直したいなぁ〜。
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宇宙人との遭遇(ファーストコンタクト)がテーマの作品。
未知の惑星に降り立った科学者らが高度な知能を持つ未知の生命体と接触を図るという設定は「ソラリス」と同じだけれど
向こうもコミュニケーションをとる気があって結局コミュニケーションが取れちゃうっていうのは「ソラリス」を読んでからだとちょっと物足りないかも。
ただ、科学者らが繰り返し「自分たちの尺度で物を考えない」とか相手の持つ不条理な社会構造を目にしても葛藤を覚えるも結局は自分たちはよそ者なのだから介入しないことを選択するあたり、当時の社会状況を考えるとすごく斬新だったのではないかと思った一冊でした。
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『ソラリス』『砂漠の惑星』はファーストコンタクトと呼べるレベルなのか怪しい次元であったが、本作はある程度は意思の疎通ができている。しかし、意思の疎通をはかった結末として何をするのか(しないのか)、その点は上記2つと類似があるし、それがレムの考えなのだろう。
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ファーストコンタクト3部作では最初に執筆された長編。レムの一群のSFに愛着を持つ読者には、この作家独特の世界性が読み取れて、楽しめると思う。レムというブランドを取り除いて、ひとつのSF作品として読むと「ソラリス」の感動には至らない。
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最後の部分の意味がわからない
表紙 6点野中 昇
展開 6点1959年著作
文章 5点
内容 710点
合計 727点
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・高校の頃、立て続けにレムを読んでいた時期があり、本書もハードカバー版(しか当時はなかった)で読んだはずなのだが、全く内容を覚えていなかった。スタニスワフ・レムは何度か映画化された「ソラリスの陽のもとに」の原作者で、ポーランドのSF作家。人間の価値観や思考体系を超越した異星の生命体との邂逅をテーマにした「ファーストコンタクト三部作」で世界的に有名になった。本作はその第1作目で、この後に「ソラリス」「砂の惑星」が続く。
・惑星エデンへの不時着を余儀なくされた宇宙飛行士たち。面子はコーディネーター、サイバネティシスト、ドクター、物理学者、化学者、技術者の6名。幸いにもエデンの大気構造は地球と似たものだったので、宇宙船の修理と並行して、限られたリソースを有効活用してエデンの探索を開始する面々。精巧な人工構造物が発見され、明らかに高度にオートメーション化された「何か」の生産プロセスが稼働しているのだが、工場の中には、なかなかにグロい有機生命体の死骸が累々と積み上げられていた。他にも、荒涼とした大地に生息する悪臭を放つ樹木(のようなもの)、空を飛ぶ哨戒機のような物体などが6人の前に出現する。正直言って、それぞれがどんな事象なのか、把握するのに骨が折れた。頭が固くなってるからかな。
・それにしても6名の宇宙飛行士は、まさに人類の知性を代表したかと思えるほど知性的で忍耐強い。
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このモヤッとした終わり方はいかにも。異星生物とのコミュニケーションなんて簡単にとれるもんじゃあないんだよ、と主張するレムさんお得意のファーストコンタクトもの。エデンに不時着した地球人が、スタートレックよろしく未知の惑星を探検してまわる。レムの想像力によって構築された世界観は、描写が具体的なのになぜか脳内で映像に変換できない。だがこれこそがSFとも言える。複体生物にしろ、奇怪な植物や謎の工場にしろ、とにかくすぐには理解できないものだらけだ。それでもその理解不能を楽しむのも良いかもしれない。これで三部作は読破したが「砂漠の惑星」が好みだった。