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紙の本
父・柳浪氏は過去の人になっていたが
2019/01/27 21:06
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「若き日」の主人公は文学で身を立てようとしている苦学生であり、その父は昔一時代を築いた作家であったが、時代から取り残されてしまい今は廃業状態だ。作者のあとがきに「これは私の青年期の自伝の一節と思って読んでもらっても好い」と書いてあるところをみると、この時代から置き去りにされた作家とは、作者・広津和郎の父で「河内屋」「黒蜴蜒」の作者・広津柳浪に違いないのであるが、この売れなくなった作家を青年は決して見くびらない。というよりは、父はあくまでも偉大な作家であり(過去形のあったではなく)、尊敬しているのだ。貧窮のなか、「くそおやじ」と愚痴らず、私が家族を支えると青年は決意する。若いころの失恋物語なのだが、私にはこの親子の情感に吸い込まれた
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