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アメリカ人の金持の老夫婦、アラブの石油成金、往年の大女優、裏切りや詭計を胸に秘めた美しいジゴロ。サヴォイ、オリエンタル、ペニンシュラ、ラッフルズ…世界の一流ホテルを舞台に繰り広げられる男と女の物語。
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私とは全く違うライフスタイルをおくってらっしゃった 森瑤子さん。憧れの気持ちで ほとんどの本を読みました。
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この本は大人になって、そこそこの人生経験をつまねば
真意を理解することは難しいかと思います。
そう、大人の男女が交錯するのです。
ホテルで起こる出会い、別れ。
中にはハッピーエンドもありますが
ほとんどはあまり満足のいくものではないです。
中でも秀逸なのは貢ぐ女を書いたところでしょうか。
所有物にしたいという女の心。
しかしそれはあくまでも男のたくらみ。
ひとつのお話はふっきれますが
もうひとつは引っかかった相手が相手なので
後味は悪いです。
苦手な人は読まないほうがいいですよ。
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トークショーで紹介されて読んでみた、昔の香りがする恋愛短編小説集。
各国のホテルの描写が素敵だった。
この小説に出てきたあのホテルに実際に行って、そこであの料理を頼みたい、みたいな衝動にかられるのもなんとなく分かる。
個人的に好きだったのは、夫も愛人?も裏切って、女友達と過ごす東京ステーションホテルの話。
あんまり幸せな話は多くはないけど、煌びやかなホテルと、少しダークな面を含んだストーリーのコントラストがちょうどいいのかもしれない。