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こちらも島田荘司先生の吉敷竹史シリーズです。寝台特急「出雲」が出てくるからって理由で買ったんですけど、面白い!今はもうこのトリックは完全に不可能な話なんですけど、小説の出来としてはやはり良いものです。トラベルミステリーが好きな方はぜひ読んでください!
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吉敷竹史シリーズ
出雲地方の駅に流れ着く遺体の一部。7つの駅に流れ着いた遺体は頭部以外が発見された。故郷に帰ってきていた吉敷が同期である石田刑事に協力。身元の分からない被害者。捜査本部に送られた告発文。行方不明の大学助手・青木恭子。恭子と出雲伝説の解釈について対立していた野村操。操の父親の学説まで否定する恭子の攻撃。寝台特急・出雲1号で目撃された恭子らしき女性。同時に特急・富士で目撃された操と恭子。操の弟・毅の存在。吉敷の作戦に協力した波地の気持ち。
新装版 2007年3月22日初読
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女って怖い。そこまで研究にこだわらなくても…と思う。そして島田さんの作品はやっぱり怖い。ついつい読みふけってしまう。だからトリックはどんなんですかーっと。犯人、ここまで頑張らなくてもなあ。
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トラベルミステリって頭痛くなるから嫌いなんだけど、
これは、出雲伝説とかでてきて楽しめた。
トリックはまあ、トラベルものなんで例のごとく時刻表絡みで
正直どうでもいいというか。。。
この年代ならともかく、ネット時代にトラベルミステリって成り立たない
気がする。。
個人的には、ラスト近く波地由紀夫が自分の研究についてしゃべったところが
よかったかな。
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山陰地方を走る6つのローカル線と大阪駅に、バラバラ死体が流れ着いた。休暇中だった吉敷刑事は、偶然この事件と遭遇することになるが・・・。
吉敷シリーズ第二弾。
正直、エンターテイメントとしてはイマイチな面が否めなかった。事件自体のインパクトはあるし、出雲の伝説に「見立て」るなど工夫はしてあるが、いかんせん事件以後の展開がずっと推理で躍動感がない。
しかし、やはり島田荘司と言うべきか、犯人の人物像の描き方が上手かった。一見地味で根暗(?)な人物に見えがちなタイプの女性を、ただ単に優しさや不幸など甘っちょろいもので落とすことなく、うまくプライドの高い責任感の強そうな人物に描くことによって、この物語は救われたと思う。
それとこれはちょっとネタばれになるかもしれないのだが、同じく一見欲がなく気弱そうな人物の取る意外な行動とその理由も、物語を邪魔することなく温かみを添えていて、そのささやかな描かれ方に大変好感を持った。
しかし、このような展開では、ミステリとしてとても☆3つはつけられないというのが正直なところ。島田氏だからこそ、甘めの☆3つ、ということだろうか・・・。
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時刻表トリックの皮をかぶった、なんちゃって社会派第二段!
この辺りから、現実的な設定からいい意味で離れて行くのでしょう。
路線をヤマタノオロチに見立てるのは島田荘司ならではの視点で、『御手洗潔の挨拶』のあの話と通じるものを感じた。
御手洗シリーズとの違いは吉敷と犯人の冷静かつ少し棘のある言葉のやりとり。犯人を追い詰める感覚が味わえるのが魅力的だ。
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途中でトリックが解った。つまり、話の進め方に無理がある。とても名探偵とは思えない。名探偵ならいい加減に気が付けよ、と言う感じ。
犯人は最初の方に解っている。「刑事コロンボ」と同じ。犯人が解っていて、でも証拠がなかったり完璧なアリバイがあったり。そのトリックをどうやって崩していくか、犯人との駆け引きがが見所。そこは同じだが、「刑事コロンボ」とレベルが違う。細々としたところに無理が多すぎる。
でも、面白かった。
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このシリーズ読んでますが、その中ではそれほどでもなかったと。
面白くなかったわけではないんですけど、このシリーズ読んでてこの台詞を言うのもアレですが、時刻表よく分からないんですよねぇ~。
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古典解釈に全く興味が湧かない、路線図がサッパリといろいろ不満もあったが、トリックはまぁまぁ(←偉そう)
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最近読み始めた島田荘司の中で「出雲伝説」つまり古代史に関わっているので読んでみた。
改めて思ったのは「自分は列車ものは好きじゃない」、というか殺人事件のトリック自体に興味があまりないんだろうなあということ。むしろ、殺人を侵す程の激しい感情や他人には一見理解され難い理論的な動機を読み解いていくような話が好きなんだろう。高田崇史が歴史9ミステリー1とすると、本作は歴史1ミステリー9といったところ。そういった意味でも自分は高田好みだと思う。
ただ、大山噴火説はありそうで面白いと思った。
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2013.8.4処分
以前買って置いていたけれど、苦手なトラベルミステリーと分かってどうしても読めなくなり、手放す。
読まずにレビュー書いて申し訳ないが、最初の数ページだけで駅名がどんどん出てきて降参してしまった。
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出雲神話になぞられたバラバラ事件。何故犯人は死体をバラバラにしたのかが見所の作品です。島田氏らしい派手で猟奇的な事件と、時刻表トリックがうまく融合しています。犯人のアリバイ工作が綻び始める展開はとても面白かったです。
精密なトリックを計画した用意周到な犯人が単純なミスで捕まった点と、犯行に至った経緯が説明不十分だった点が不満です。
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島田荘司はむかーし御手洗シリーズは読んでたんだけど、アトポスで脱落してそれっきりだった。
それが最近二時間ドラマをよく見るようになったら吉敷刑事シリーズがおもしろくて。
とにかくトリックがド派手でいいのよ。
それでちょっと本も読む気になった。
この本もバラバラ死体がローカル線の終着駅で次々発見されるっていう気になる始まり方で。
途中ヤマタノオロチの話もまあそんな興味ないけどそこそこおもしろかった。
解決するところもなかなかスリリングでよかったなー。
他の本も読みたい。
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吉敷刑事シリーズ。
出雲の話がメインで、それに絡んで寝台車を利用した殺人事件。
でもこのばらまき方、今の監視カメラの多い時代じゃちょっと無理かな。それさえなければかなり面白い処理の仕方だと思うのですが。
そして、そこまで車内でできるもんだろうかと思いつつ、島田作品はできるできないを突っ込むのではなく、そういう話の流れを楽しむものだとようやく悟ってまいりました。
でも心の中ではやっぱり突っ込むけどね。
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御手洗シリーズと違って一般大衆を購読ターゲットにしているせいか、吉敷シリーズは読みやすさを重視した文体を採用しており、平板な印象を受ける。
今回の死体受け渡しのトリックは判ったがやはり時刻表のトリックはパズル遊びをしているきらいがあり、のめり込めなかった。
第4章の吉敷と犯人役の野村操の時間軸をずらして緊張感を持たせようとしていたが特に胸を躍らせるようなことはなかった。
水準はクリアしている。しかし物足りない。