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アーサー王伝説をベースにした傑作ファンタジー。これを読んだ後、物の見方が変わりました(決して大げさではなく)。今でも私の心のバイブルです。
アーサーの異父姉、魔女モーガンを主人公に、一人の女性の生き方が描かれてます。超お勧めなんですが、残念なことに今は絶版。なんでこの名作が絶版なのか不思議で仕方が無いです。
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アーサー王物語をモチーフにした作品。
アーサーを憎む妖姫モーガン・ル・フェイというアヴァロンの女王を、アーサーの異父姉にし、その視点から、物語を構成。
いろいろな女性と、その生き方が、生き生きと描かれる作品。
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この本は古書のネット販売で確か熊本の本屋さんから取り寄せたはず。
近くの書店から取り寄せてもらおうとしたら品切れで再版予定なし、と言われたんだったかな……。
読みたいと思った理由は二つ。一つはシリーズタイトルで分かる人もいるだろうけれど、アーサー王伝説に関わるストーリーだと予想がついたから。もう一つは作家が、あの『ダーコーヴァ年代記』のブラッドリーだったから。
予想通り、作品の舞台設定はアーサー王の出生の秘密と、『アーサー王伝説』に見え隠れする異教の女性をドルイダスとして描き出した非常に魅力的なものだった。さすが、ブラッドリー(かなりフェミな人らしい)と思った!
シリーズ全作品を一気読みして溜息。中世騎士物語で描かれるキリスト教的ヨーロッパ社会の影ともいうべきケルト文化を、こういう形で描き出してくれるブラッドリーはやっぱり凄い。
★4個なのは面白いけど、4冊目になると主人公の年齢とか境遇とか、キリスト教に押されて先細りしちゃう異教とか、沈んだ終わり方のせいで印象が薄いからだけど、でも面白いことは事実。
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読んでいる間は引き込まれていたから特に思わなかったけど、解説を読んでそういえば、と思いだしました。
アーサーが月足らず(正式な結婚から考えると月足らず)で生まれたというくだり、下知識を入れようとして読んだ本ではペンドラゴンてなんてヤなやつ、と思ったんだ。女性視点で女性が書くとこんなにも違うのか。
直接話の筋には関係ないけれど、八百万の神の国に育った私にとっては、ドルイド教は理解できるけどキリスト教は理解し難いと思った。一神教の世界は厳しいな。
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主人公モーゲン、通り名はモーガン・ル・フェイ(妖姫モーゲン)。キリスト教徒がどのように伝承しようとも、これが私の真実なのだ、と話しがはじまります。ドルイド教とにとって、異母兄弟の婚姻はさしたるタブーではなくとも、キリスト教徒として育ったモーゲンにとって、弟アーサーとの近親相姦は耐え難いことでした。それを理解できない湖の貴婦人。子供が生まれるまでアーサーのもとから離れるモーゲン。しかし、アーサーにとって、モーゲンは姉ではなく、永遠の女性となったのです。
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イグレーヌがこんなに出てくる話は初めてだ!
血縁関係がオリジナルな感じで最初はやや戸惑いましたが、こう来るか!
女神を中心とするケルトの母系多神教と、キリスト教の関係が、現実的でありながら伝説的で。
元ネタがわかっているとニヤリなことも多々あり。(アーサー王、ケルト神話の基本はもちろん、マビノギオン、ブルターニュ、ギリシャ神話まで)
人物の容姿も、ダム・ド・ラックやモルガンは黒髪の先住民族風、普通の人はケルト風、そしてローマ風。
べつにわからなくても読めますが、わかるとさりげなく深い。
私が知らずに気付けなかったネタももっとたくさん入ってるんだろうな~。
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アーサー王伝説を別視点から語るお話。キリスト教が嫌いになっちゃいそう(笑)ケルトについてもっと知りたくなったし、アーサー王伝説も読みたくなった。
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http://shinshu.fm/MHz/67.61/archives/0000306378.html
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これ系のファンタジーに軽く苦手意識を抱いてたんですけれど。なかなか面白かったです。
女として道具のように政治のために使われていく主人公達の生き方にのめり込んで読んでました。
アーサー王伝説を女性視点から見たものです。こういうのって二次創作に入るのかな?
キリスト教が入り始めたブリテンの話で、なかなか大胆な切り口だな、と思いながら読んでいた。