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昔妹の国語の教科書に一部が載っていました。
それに惹かれて、近くの図書館で借りて読了。
家にもあるので、再読もしてます。
読んだ日に落ち込む事があったので、読みながら大泣き。
実写版はテレビの方が好きです。
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男女関係、仲間意識の中に誠実さを感じた。
今の時代ははっきり言えば壊れてる。
欲に溺れるだけ溺れ、それに気付きゃ後々感じる事。
主人公『文四郎』と『ふく』の純粋な思いとすれ違いには歯がゆさを感じたが
これもまた人生なのだなと思った。
男のあり方とは?男なら誰もが文四郎の様に芯があり真っ直ぐでありたいと思うだろう。
時代背景に感じる事は秩序のあり方。
厳しさの中に見える日本という『国』の強さ。
そしてその厳しさの中で生き抜く『民』の強さ。
現代の日本人全てが見習う姿勢であり、日本人としての品格を
再構築しなければという思いさえ抱く作品でした。
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なんだこれ。
超面白いぞ。
時代小説って読んだことがなかったんだけど、
こんなに面白かったんだね。
剣道やってるからかなあ、
なんか武士の潔さとか、この時代の人のどうしようもないもどかしさとか、すごく共感できた。
読み始めてとまんなくなって、
あっという間に読んじゃった。
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主人公/文四郎の友情、淡い恋を描く。また、藩内の派閥争いに巻き込まれ習熟した剣技により活躍するが盛り上がりは控えめ。全体的にはある時代の少年がいろんな状況に出会いながら生きていく様を描いた淡白な作品。
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この時代の少年青年の清らかさに惚れる。
流されることなく、自分の正義とする場所をめざす。
思ったとおりにならない人生ではあるが、
守るべきものを守り、進むべき道を進む。
ままならない人生でも、
秘めた想いを胸に生きられるのもいいではないか・・・。
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この本を読んだり、映画を観たりして好きになった人はぜひ鶴岡市にある『藤沢周平記念館』に行ってみてほしいです。
夏、古木をひさしに暑さをしのげば、蝉しぐれが降り注ぎます。
藤沢周平は本当に日本語がきれいですね。
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この物語はドラマにもなって、かなりの話題作だった
小説を読んでみて初めて思ったことだけれど、この話に限っては 映像化されたほうがより緊迫感を生むのではないか?と。
何故かというと、途中主人公に刺客が放たれ、それが自分の見知っている人物ではないか、というところから、一種の疑惑、サスペンスを生むのである。
こういうシーンはTVや映画で映像化するほうがよりスリルがあるのではないか、と思う。
私から見るとこの物語は、主人公文四郎の「苦労物語」と一言で集約してしまえるほど、主人公は色恋沙汰には毅然とした態度でもって自らを戒め関わってゆかない、鋼鉄の意志を持っている。
映画の前口上で悲恋悲恋と言うけれど、そこまで唱えるほど小説の中では甘いシーンなど出てこない。
確かに主人公とおふくの間には幼い恋愛感情はあったのだけど、それはほんとに淡いものなのだ。
だけどそれだからこそ、二人の儚く悲しい恋がクローズアップされてるのだろう。
この話は、極めて意思の強い硬派な男のストイックな物語だと思う。
まぁ現実に、滅多にこういう人は居ないだろうから(笑)、関わりあえた人間は幸運だろうね
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読みだしてからじっくり読了。 藤沢さんの小説を読みだしたのは最近ですが、ほんとうに面白いです。文章も読みやすいし、展開もどきどき。文四郎が秘剣を習ったあたりから、極端に強くなっていって、わくわくしました。最後はちょっぴりしみじみ系、こういう感じが藤沢さんの特徴なんでしょうか。
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主人公の牧文四郎の成長を描いた作品。
藤沢作品の中でも別格。
「大人になってもう一度読んでみると昔読んだ時とは違う感想が芽生える」とはよく言うが、この「蝉しぐれ」の場合は、中学時代から成人した現在まで何度読み返してもその都度感じる余韻が変わらない。そこに見えるこの作品の安定感がとても心地よい。
風景描写がとてつもなく綺麗で、映像を見ているような感覚に陥る。
話の真ん中にあるのはドロドロのお家騒動だが、基本的にストーリーは静かに進んでいく。文四郎や周囲の人間の心持ちや言動がなんとも良く、ラストシーンはしみじみとした切なさとさわやかさに溢れている。初めて読んだ時は、嘗て味わったことの無い種類の感動に、少しだけ涙が出た。
言葉を尽くすよりも、文章を少し追ってもらった方がこの作品の魅力は伝わるだろう。読んだあとはぜひ、しばらくしみじみと余韻を味わってもらいたい。
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これほど世界に紹介すべき日本文学もないでしょう。As well as 息子ができたら紹介するべき作品も。
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読み終えた後も、しっとりとした余韻に浸れる作品。
同じタイトルの映画を二本
市川染五郎と木村佳乃、原田美枝子、内野聖陽と水野真紀
個人的には前者の方が良かった気がする。原田美枝子、存在感があって好きだな。
観終わって、原作を読みなおすと、細かな描写が読み取れて、もっと藤沢周平作品に触れてみたくなった。
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歴史物を読んだことのない人にも読んで欲しい。一瞬敬遠したくなる分厚さかもしれないけれど読みやすいのであまり気にならなくなる。
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時代小説。江戸時代。長編です。
こちらの本の分厚さにちょっと読む前に圧迫感があったのですが、すいすい読めます。青春小説とも言えるでしょうか。
牧文四郎と逸平、与之助は同じ道場と塾に通う仲間である。文四郎は剣に、与之助は学問に秀で、逸平は人物である(少々悪ぶっているが)。
文四郎は牧家の養子で、あるとき父の助左衛門は藩の抗争に巻き込まれ切腹、牧家は家こそ潰されなかったが大幅な減禄と住居の移転を余儀なくされる・・。
文四郎等3人の友情とかつて隣家の娘だったふくの行く末。
勢力争いに立ち回りと読み手を飽かせない。
作者の作品は3冊目だが、これが一番よかった。
私の時代小説観を変えてくれる爽やかな小説である。
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清流とゆたかな木立にかこまれた城下組屋敷。普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。淡い恋、友情、そして非運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす長篇!
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『のぼうの城』で時代小説に入ったいくことができて、『超高速!参覲交代』で時代小説でも読みやすく面白いことを教わり、『影法師』で大いに感動した。そして『蝉しぐれ』。
なんという壮大な物語なんだろう。この時代の人物は戦国時代とまではいかなくとも、生と死が隣り合わせで、いつ死が訪れるかもわからない時代だから、生き方が本当に熱く、心が大いに揺さぶられる。しかし、恋に関してはなんて不器用なんだろう。
最後、お福と一度だけ結ばれたのは良かったが、なんでもっと早くこうすることができなかったのか。また、その未来は変えることができなかったのかと本当に切ない。この文四郎とお福は、この一度だけの交わりを大切な思い出に生きていくのだろうと思うと苦しくなる。