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大きな森の小さな家 みんなのレビュー
- ローラ・インガルス・ワイルダー (著), こだま ともこ (訳), 渡辺 南都子 (訳)
- 税込価格:493円(4pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:1988/06/08
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文庫
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紙の本
草食系、という言葉など考えもつかない、人がもっともっとワイルドだったころのお話。
2011/06/27 21:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
はるか遠いむかし、NHKのドラマで放映されていたことが
記憶の彼方にある。
いつか読んでみたかったこのシリーズ、
わたしにとって、ようやく手にとる時が熟したようだ。
アメリカ・ウィスコンシン州を起点として、
農場を手に入れ生涯暮らしたマンスフィールドまでの、
インガルス一家(ロ―ラ、メアリーの姉妹と両親、馬たち、犬)が
辿る道のり。うつくしい物語。
一家のたくましいスローライフぶりには目をみはる。
食料はほぼ現地調達(肉、野菜、パン、はちみつ、バターなど)だし、
父親という存在がなんと威厳に満ちていることか。
彼は森で熊や鹿を撃ち、丸太で家をこしらえる。
そして子どもを厳しく躾ける反面、音楽を奏でて夢を与える。
ほとんど万能なお父さんに、妻も子どもたちも尊敬の念を抱く。
そしてお母さんは、料理、裁縫の腕が立ち、いつも優しくいい匂いなのだ。
この自然のなかに生きるからこそ可能な、家族のあるべき姿。
夢物語を紡ぐ一家がいきいきと暮らすようすは、
単なる絵に描かれた餅に終わっていないで、
現代のわたしたちに、確実になにかを投げかけてくる。
家族のためにいつものように狩りにでかけた父親は
その日、肉を持って帰ってこなかった。
父親は獲物を待ち伏せているあいだに眠ってしまう。
ふと目をさますと、熊がのんびりと木のなかに顔を突っ込み、
なかにいる虫を食べていた。
そののんきなようすに、銃を手にとることができなかったのだ。
しばらくすると何も知らない鹿の親子が月光浴にやってきた。
やはり、父親は撃つことができなかった。
このなんともない場面が淡々と描写されているだけなのにうつくしい。
ちなみに、シリーズ第一作が「大きな森の小さな家」であるということを
購入するときにわたしははじめて知った。
てっきり「大草原の小さな家」から始まるのだと思っていたから。
(ちなみにこの第一作は、いま品切れになっているようだが)
シリーズ第七作「この輝かしい日々」のあとには、続きがある。
それは岩波少年文庫からローラ物語としてまとめられているうちの、
ローラが結婚してからの物語「はじめの四年間」(ロ―ラ物語3)と、
ローラの遺稿「我が家への道」(ロ―ラ物語4)である。
たまたま講談社文庫で第七作まで揃えたわたしは、
岩波少年文庫でつづきを読むことになった。ご参考までに。
紙の本
知らないはずの郷愁。
2023/12/30 09:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
開拓時代のアメリカを題材としたドラマを「ソープ・オペラ」というそうだが、そう考えるとこの作品のドラマ化は「ソープ・オペラ」のはしりだったのだろう。
ン十年も昔、NHKで繰り返し放映されていた、そのローラの写真が帯に使ってあることでも目を引く。
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