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ジョナサン・キャロルの記念すべき第一作目。タイトルから連想するような堅苦しさはなく、読めば読むほどのめり込むようなお伽話。
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ぼくの目の前で、少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」笑って?……ここはアメリカの小さな町。一人の天才作家が終生愛した町。ぼくは彼の伝記を書くために逗留している。だが知らなかった、この世には行ってはならない町があることを。ファンタジィ・ホラー驚異の処女作。
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あらこれも画像なし。。ホラーファンタジー。行ってはいけない街に踏み入れた恋人達が遭遇する恐怖。不思議な話。
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作者のデビュー作にあたりますが、これが一番面白いです。
序盤の日常描写が終盤の非日常へとスライドしていく過程は、何度読み返しても「先が読みたい感」に溢れ、どきどきします。
【傑作】。
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ジョナサン・キャロルの処女作です。なんともいえない味のある作品で、ホラーというよりはダークファンタジーになりますね。
独特の気味の悪さと、真相と結末の不可思議感が魅力的な逸品です。
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ブルテリアがいっぱい。ちょっと最後衝撃。結構ぐっさり刺すなぁ………。。。じわじわと恐ろしい。結構ずっとメルヘンとかファンタジー的な雰囲気で進んでいくのに、時折ぞっとする様な、ファンタジーホラーってこういうのなのか…と納得してしまった。嫌いじゃないんだなぁ(爆)
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友人のイチオシ作家の処女作。こういうのをパラレルワールドもの、と呼ぶのか?話の構成はしっかりしている。「ヘルファイアクラブ」よりは数段優れていると思う。
ただ、まだこの作家にのめりこむほどではない。次の作品に期待。
※訳が古臭くないか?欣喜雀躍って…言わないよね。他に良い表現があるんでないかい?
2007.01.04-16
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ぼくの目の前で少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」笑って?……ここはアメリカの小さな町。一人の天才作家が終生愛した町。ぼくは彼の伝記を書くために逗留している。でも知らなかった。この世には行ってはならない町があることを。衝撃のダーク・ファンタジイ。
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キャロルといえばどうしてもこれ。
物語、キャラクター、舞台設定、サプライズ、どれもが魅力的。
「ダーク・ファンタジー」の一言で片付けてほしくない物語。キングがファンレターを出したというのも納得。
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噂どおり、確かにラストが命の作品。
でも正直、そのラストまでの道のりが冗長。1980年代の作品だから、そう感じたのかもしれないけどね。
と、言いつつ、私はラスト2行は、結構好き。このラストよ読むために延々と冗長な部分を読んでいたと、いう感じですね。無理して、進めないので、お時間があるか時にどうぞ。
でも、本の裏の作品紹介は詐欺だね。
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ジョナサン・キャロルにはまりかけて、はじめから読まねばと手に取った1冊目。既に世界観は完成している。お気に入りの作家の伝記を書こうと決めた主人公が出会う数奇な運命。作家が過ごした街を訪れてから、世界は少しずつ崩れ始める。崩すには元がしっかりしていなければいけないが、まったく問題ない。終盤に突然訪れる悲劇の展開も見事なら、オチに至っては忘れていた伏線が衝撃的に効く。だまされたと思うくらいにそうきたか!と。最後のページまで面白い、見事な小説でした。
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一人の天才作家を追い、彼の伝記を書くために彼の故郷の街へやってきた主人公。・・・この小説には驚くべき仕掛けが隠されている。ミステリーなどのジャンル小説を好む者にも全くの脅威としか言いようのない結末。書物の世界というもの信じうるならば、それは恐るべき陥穴として読む者を心胆寒からしめる。
能天気なアメリカンヤッピー小説風な文体から、脳髄にまさかり振り下ろされるような怒涛の終盤展開は圧巻!
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ジョナサン・キャロルの処女作。これを読んだキングが思わずファンレターを書き送ったという逸話は、キャロルを知る人の間では有名。一人称で語られるキャロルの物語には二つの特徴がある。一つは魅力的な登場人物。彼らはこんな友人を持ちたいと思わせる快活さを持ちながら、実在する人物のような奥行きのある人間性を感じさせる。
もう一つは、現実を不確かなものと感じさせる幻想の世界。彼の作品は「ダーク・ファンタジー」と呼ばれる。その理由を、物語に死や恐怖が絡むからと片づけてしまうと、作品の本質を掴み損ねることになる。キャロルが描くのはそうした現象が直接もたらす負の感情ではない。むしろ、良くも悪くも確かなものであるはずの現実が、読み進めていく中で、主人公も読者も気づかぬ内に(一人称の長所が見事に発揮されている)、あやふやではかない世界へと変貌していくことからもたらされる、漠然とした不安感にある。
この『死者の書』では、現実と幻想の交錯は、主人公が敬愛する童話作家、マーシャル・フランスとその作品によってもたらされる。主人公はフランスの作品に頻繁に、しかし断片的に言及する。一つ間違えばただの勿体ぶった描写に成りかねないところを、キャロルは卓越した文章でごく自然に行い、その結果読者の多くはフランスの作品が実在せず実際には読むことが出来ないことを本当に残念に思うほど引き込まれていく。そしてフランスの伝記を書くために、彼が愛した田舎町ゲイレンに話の舞台が移ったところで、現実は一層不安定な様相を呈していく。
ラストの唐突さもまたキャロル作品の特徴となっているが、これは賛否両論あるところだろう。この作品では、若干わかりにくく思う人もいるかもしれないが、主人公が行ってきたことを思い返せば理解可能なはずだ。
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面白かったです。
でもやっぱり怖かったです。
絶対ただで済むわけがないことの心構えがあったので、最初のように内臓が凍るようなそんな思いはしませんでしたが、やはりなんというか、体の芯の方から怖い。理屈ではなく、ゾーとさせられる、なんか原始的な怖さなのです。怖いけど魅力的。魅力的だけど怖いです。読むと少なからずショックを受けるかもしれませんが、相当面白い作家です。うまく言えませんが、 ”本当はそうだったなんて知りたくなかったのに” というような気持ちになるんです。でも知ってしまったからもう読まずにはいられない、というか。
とはいえ、お化けも妖怪もUFOも超常現象も絶対信じないゼ
っという方は、何が面白いとかなんで怖いとかわからないかもしれません。
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ジョナサン・キャロルという作家の処女作かつ日本初翻訳作品。そして私にとって、この作家とのリアルタイムな出会いとなった本。個人的な好みは別として、この作品はキャロルの最高傑作なんだろうな、と思う。突然訪れるカタストロフに至るまでの幸福な情景を描かせたら、彼の右に出るものはそう見当たらないと思う。それが彼の優しさなのか残酷さなのかは、まだ答えは見つからないけれど。
ちなみに原題の『笑いの郷』のままの方がよかった。