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1997.6.16 13刷 408
和歌山駅前のホテルで弁護士が、そして串本の海中展望塔で仲間の会社社長が続いて殺された。彼らはグループで悪徳詐欺をはたらいていたらしい。次の殺人を予期する捜査当局をあざ笑うかのように、第三の殺人現場は伊勢線の無人駅だった。容疑者の鉄壁のアリバイに挑む十津川警部らの執念は?
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十津川警部のトラベルミステリー。リゾート開発などという単語には隔世の感があるが、バブル前の雰囲気がよく出ていた。また鉄道を使ったアリバイトリック物ではよくできていると思う、住民がトリックを見破って悦に入ると言う意味で。二つめの殺人のトリックは警部が指摘の通りの犯人の意図の効果を得たことは認めるが、トリックの必然性は低いと感じた。トラベルミステリーではタブーの疑問かもしれないが。
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阪和線と和歌山線を使った時間の魔術。
伊勢線の無人駅。
鐵道推理小説ならではの題材。
詐欺事件の報復や,開発などの社会的話題も豊富。
西村の魔術炸裂か。
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「南紀殺人ルート」3
著者 西村京太郎
出版 講談社
p5より引用
“その和歌山駅のすぐ前にあるホテル「南紀」で、七月三日の午
後、事件が、起きた。”
ミステリーの大家である著者による、和歌山を舞台にした事件
を描いたトラベルミステリー。ホテルで男が殺された、おなじみ
十津川警部たちが事件の解決に挑む。
上記の引用は、本文1ページ目の一文。
始まった途端に既に誰かが死んでいる、頭の中に2時間ドラマ調の
オープニング映像が再生されてしまいました。
地方の地名や鉄道路線が沢山出てくるので、書かれている地方
の方はより楽しく読めるのではないでしょうか。それとも自分の
住んでいる所が殺人事件の舞台にされて、不愉快に思うのでしょ
うか。観光業の方たちは、良い宣伝になって喜んでおられるかも
知れません。
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