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ずば抜けた才能を持ち、無名の高校を春の選抜高校野球で準優勝に導いた須田武志にまつわる物語と 地元の有力企業 東西電気の物語とが 章ごとに交互に語られながら始まるが、やがて一本の物語になる。
武志の生い立ちからくる孤高さ、母と弟への熱い想いなどの描写も素晴らしい。そしてなにより あちこちに散らばる(散らばしているのは作者なのだが)要素を巧みに絡めて真実と言うたった一つの頂点に登りつめる過程が見事である。
魔球のような一冊だった。
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東野さんの昔の作品。
野球部の連続殺人事件とある会社での爆弾騒ぎが最後には結びつきます。
そして悲しい結末が・・・。
全体的に暗い感じがする1冊で私は嫌いではありませんが、あまりにも悲しすぎました。
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ミステリーなんだけれども、「バッテリー」を思い起こさせるようなお話。
天才投手・武志の存在が際立ってます。
上手く説明できませんが…とにかくオススメです。
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イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387160138.html)
江戸川乱歩賞候補(1984/30回)
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東野圭吾さんの「魔球」を読みました。
昭和30年代を舞台にした物語です。
ある電機製造メーカーのトイレに爆弾のような物が仕掛けられた。
早速、警察が動き出した。
地元の高校が甲子園に出場した。
しかも、超大物投手を要して、甲子園常連校との1回戦。
9回2アウト。1-0で勝っている。
しかし、エラーなどで、結局敗れてしまう。
甲子園から帰ったあと、キャッチャーをしているキャプテンが、
何者かに殺害されてしまう。
殺害と、爆弾。意外なところからこの2つの事件が絡み合っていきます。
昭和30年代の時代背景、人間関係などを下に、
非常にミステリー寄り(現在の作風に比べて)に仕上がっています。
すごくよい作品です。
最後に物悲しくなってしまったのは、私だけでしょうか?
展開や文体も読みやすく、お勧めです。
評価:★★★★
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読み終えてから20年以上前の作品と知りました。なのに、登場人物たちの雰囲気が、現在の自分にとってギャップを感じることなく捉えられました。古い作品だけど古さを感じず、浮かび上がる謎に頭を悩ませながら十分に堪能できました。
こんな頃から、鉄壁な面白さをもつミステリーが書けていたんですね。
図書館利用で予約待ちの間、繫ぎで読もうとたまたま選んだのがこの本でした。表紙の絵や傷み具合から相当な年季モノと怯みながらも、手に取りカウンターまで運んだ自分を褒めたいです。
あ、携帯を持たない刑事さんて大変なんだなぁと思いました。
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東野作品を読むのはたぶん始めて。
途中で犯人はわかってしまったものの、最後まで面白く読む事ができた。なんとも切ないお話。。。
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殺人事件と人間模様。
ラストに物悲しさが残る感じ。
東野さんの手法は、23年前も前から、確立してたのですね。
今、読んでも全く古さを感じない作品でした。
ただ、グロさがちょっと苦手だったかも。
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実の父親に捨てられ育ての父親は事故死し、育ての母の為、己の類希なる野球の才能を武器にプロ野球の道をストイックに目指す少年が主人公。
その目標であるプロへの道を閉ざされそうになった少年が犯罪の共犯になる代わりに魔球を身につけようと企む話。
東野圭吾の作品を読みあさっていると、やはり若干物足りなさを感じる。期待値が高い為だろう。上っ面で中身を吟味していないというか、軽いというか、人物像だの動機だのの背景が分かりやすすぎて、単純な感じがした
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自分だけじゃなく他人にも厳しい性格の主人公の行動は、同調できない部分もあるけれど、家族に対する深い愛情には心をうたれます。今回、加筆訂正はされているだろうけど、『放課後』以前にこの作品が書かれていたことを知り驚きました。
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東野圭吾の初期の快作。
この人の作品でハッピーエンドで終わるのを読んだことが無い気がする。
暗い悲しいサスペンス、でももう一回読みたいと思わせる何かがある。
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東野って感じがする。
結果だけで見ると嫌な感じが残るけど、登場人物の気持ちを考えると良かったのかなという気持ちになる