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  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

マッドって、こんな感じ…

2004/06/23 23:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品はラッカー氏の出世作ですね。
一応「サイバーパンク」に分類されると思いますが、
“野心的なテーマをもっともフマジメなやり方で取り扱う”のが
彼の持ち味なので独特の読み味になっています。

明るい陽光、パームツリーと白い砂浜。
隠退老人たちのリゾート天国、フロリダで余生を送る
元天才ロボット学者のコッブは、
自分とそっくりの男の訪問を受けた。
月に行ってくれれば、代償に新たな肉体を提供するというのだ。
月では、かつてコッブに自意識を与えられ、
人間に対して叛乱を起こしたロボットたちが、
独自の都市を築いている。
いぶかしく思いながらも招待に応じたコップは、
いつしかロボット同士の大抗争にまきこまれてしまった!
マッドSFの鬼才ラッカーが、奇想天外な大騒動を
ポップなタッチで描いたディック記念賞受賞作登場!
(文庫カバー解説より)

この作品のタイトルは肉体(ハードウェア)に対する
魂(ソフトウェア)です。
“マッドSFの鬼才”と称されてる通り、ヘンテコな作品です。
自意識を持ったロボットたちの初登場は
“「——0110001」とワグスタフが結論を言う。
「100101」とラルフ・ナンバーズが手短に答え〜”などと
2進数での会話ですから、ヘンテコです(笑

扱われるテーマは「不死性」なんですが、その方法論は
ソフトウェア(魂)はそのままにハードウェア(肉体)から
別のハードウェア(機械)に移してしまおう、というものです。
ゲーム機からPCへソフトを移植するような感じですね。
基本的に真の知性の前にハードウェアのプラットホームの違い
(PCかゲーム機か?)は些細なものにすぎない、
というラッカー氏の主張があるように感じます。
何であろうがゲーム(知性)はゲーム(知性)、みたいな感じでしょうか。
全ての脳活動(思考、記憶、感情、直感まで)をコピーし
シュミレートできればオリジナルとどこが違うのか?
マッドな思想ですね。う〜ん…大好き(笑

コッブの得た新しい肉体(ハードウェア)もステキにマッドです。
通常の活動以外に特別な場合用に音声認識による
サブルーチンが起動します。
計算機、酩酊(酔っ払う)、感覚鋭敏化、セックス(笑)など…。
音声認識なので、さりげなく会話のなかにコマンドを入れての
ベッドインのシーンなど、けっこう笑わせてくれます。

深く読み解いていこうとすると、少し恐ろしい面も…。
そこまで変容した身体(ハードウェア)でも
人間と定義できるのか?
ただ生存することが生きることになるのか?
人間の知的活動の本質は何なのか?
理詰めで考えていくと恐ろしくなってくるかも。
続編も書かれていて、ますますマッドになっていきます。

黒丸氏の翻訳も賛否両論ありますが、
この作品ではポップ(というか軽薄?)な感じが
微妙にマッドで良い感じです。

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紙の本

人間に生まれてすいません

2002/01/13 22:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

 SFの重要な要素のひとつに、視座の変革というのがあるという。この本は、この視座の変革というものを実に徹底的に思い知らせてくれる作品だ。

 ロボット知性体バッパーたちの視点、バッパーたちの世界観から語られた物語は、われわれ人間という存在を徹底的に相対化して見せてくれる。

 そして、困ったことに「人間に生まれてすいません」と思ってしまうのだ。

 面白いSF体験である。

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2004/10/21 23:17

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2010/04/01 18:17

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2010/04/05 18:53

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2021/11/18 23:00

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