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古典強化お薦め品その3。
「田辺源氏」を読み終えたら次はこっちの「与謝野源氏」を。
小さい頃から源氏狂いで、源氏物語の中に出てくる漢詩の勉強にまで余念がなかった、というだけに、田辺源氏とはまた違う、ぴしっとした文体で源氏の世界が描き出されます。読み比べると興味深いです。
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高校時代与謝野晶子が翻訳したものを読破しました。古典文学で読破したこれが最初で最後です・・・・。物語とはいえ、平安時代の男女の愛憎が面白く描写されています。千年以上愛されるのもうなづける、そんな気がします。
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何はなくとも与謝野源氏。いろんな人の訳を読んだけれど、最初に手に取ったあきこさんのこれがマイベスト。原作のにおいが残ってる、気がする。
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上中下
54帖より成り、写本・版本により多少の違いはあるもののおおむね100万文字に及ぶ長篇で、800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語。
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源氏物語のストーリーをちゃんと知りたい!と読み始め・・・
口語訳と言っても与謝野晶子さんなので、まだちょっと読みにくいかも。
中巻、下巻も待ってます。
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いろんな方の源氏物語があるが、与謝野源氏が?1だと思う。
「ほぼ日」で糸井さんがちょうど(H20.5.9)与謝野源氏を買ったと書いてた。
『いつ読むのかわかりませんけれど、 さっき、『全訳源氏物語』を注文しました。 与謝野晶子訳のものです。
いまいろいろ仕事中の吉本隆明さんの講演のなかで、 「源氏物語を読むなら、与謝野晶子訳がいい」 というようなことが語られている ... 』
中学生の頃から好きだったこの本をあらためて読み返してみようか。
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海外在住の日本人女性として、読んでみようかと思いまして。
650ページです。1週間かけて読みました。
それでも、3分の1です。
どれだけ長いねん!と思ってしまいますが、
読み始めた以上、根性で中巻、下巻とも読み進めていきたいと思います。
漫画の「あさきゆめみし」で大筋のストーリーは分かっているものの、
当初読みにくいなーと思ったのは、与謝野晶子が訳したのが70年前と、今からしてみれば古い言葉だからでしょうか。
それでも、文章に慣れると、女性らしく美しい、流れるような文章に、源氏物語の世界がマッチしていて、よい感じです。
各章の始まりに与謝野晶子の詠んだ和歌がちょこんと記されているのも、素敵。
女流歌人ならでは、ですね。
と、言いつつ和歌、全然分かりません。
表面的な意味だけじゃなくて、掛詞にして何かをたとえていたりいろいろ難しいんですよね。
本文中にも当たり前のように和歌が出てきます。平安時代、お手紙(特に恋文)は和歌なんですよね。
http://www.genji.co.jp/
↑こちらの和歌の口語訳を見ながら読んでました。そのうちに和歌の内容を雰囲気で感じられるようになってきました。
「煩悶(はんもん)」という言葉がくりかえされています。
辞書によると「いろいろと苦しみ悩むこと。もだえ苦しむこと。」だそうです。
なんだか与謝野晶子の訳したこの言葉、とっても印象的なんです。
原文では「思ひ乱る」となっているようです。
原文を見てみると、与謝野晶子は原文に忠実な訳ではなくて大胆に意訳をしているのが分かりますが、それが帰って源氏の世界に深みを与えているようです。
原文はこちら↓で読めます。
http://www.sainet.or.jp/~eshibuya/
この「全訳源氏物語」の初版は昭和13年。
当時の版では当時の社会情勢から「天皇」とあるべきところが「・・・・」と伏字になっていたのだとか。
初恋だとか何とか言っても、主人公の光源氏は、お父さんの天皇のお后を寝取ってしまうわけで。
継母とはいえ人の道をはずれているし、天皇に対して思いっきり不敬を働いているのですよね。
源氏物語が評価されなかった時代もある、というのもまた歴史の流れでしょうか。
源氏物語に興味のあった与謝野晶子。
口語訳の全訳を100ヶ月で達成しようと決意。
子育てをしながら、何年間かかけて約7割がしあがったところ、関東大震災があって、原稿が全部焼失してしまい、相当な失意だったが、根性でまたイチからやり直し、全訳を完成させたそうです。
さすが情熱の人、与謝野晶子。
彼女の情熱を思って読むのもまた一興。
情熱といえば、様々な登場人物の思いが描かれている源氏なのですが、実はそんなたくさんの人のいろいろな思いは淡々と描かれているのです。
ですが、葵の上の出産時期に、六条御息所が寂しく侘しく恨めしく思っている描写だけは詳細に描かれてあって、女の人特有の複雑な気持ちを、与謝野晶子の訳がまた絶妙で、御息所の気持ちに共感して私は思わず泣くところでした。すごい。
長い本であるので、私の感想も長くなってしまいました。
1300年も前に、これだけ長い小説を写実的に描いた紫式部という人は、やはりすごい人だったのでしょう。
前半部、読んでいて違和感を感じる部分があると思っていたら、源氏物語には失われた1帖というのがあるという。なるほど。
そこには光源氏が藤壺への想いを遂げたところが描写されているはずです。どんなことが描かれてあったのが非常に気になるところです。
桐壺から乙女(夕霧と雲居雁の初恋、源氏は六条院を建設してゆかりのあった女性を集めるところ)まで。
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源氏物語の中で私の好きな章が集まっているのが、この上巻。
幼年期から中年に差し掛かる一番輝いている時。
『桐壺』『夕顔』『若紫』『葵』
高校の頃から数えれば5回は読んでいるかも・・・
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森鴎外も申している通り、与謝野晶子婦人のこの現代語訳はその時代に必用とされていた、必用とされていた翻訳であると思う
瀬戸内さんの現代語訳というのは女性の愛憎や嫉妬を強く描いていたが
与謝野の訳はその時代の社会体制と階級のしがらみや家格の観点も丁寧に訳されている
ここら辺がとっても理解できる素晴らしい役だと思う
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読むたびに源氏が嫌イヤになって(訳のせいではないです)、何度も「若紫」で中断しています。
いつも源氏を刺したくなりますが、そろそろ読破しなければ。
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【与謝野源氏】の特色は、何よりも女性の心をもって女性の心を見ていることである。女性でなければとらえがたい繊細な女性の心が、香り高い麗筆を通して約一千年の【時】を隔てここによみがえった。
上巻は「桐壺」から「乙女」までが収録されている。
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がんばって読もうとしたものの、文章表現が難しく、ページ数も多く、途中でリタイア。またいずれ再チャレンジしたいと思う。
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桐壺から乙女まで。
田辺源氏が角ばった感じなのに対して、
与謝野源氏は丸みがある感じがした。
流麗で読みやすいと思った。
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香り高く、唇に触れて溶けるような、美しく舌触りのいい言葉だけで出来ているような贅沢な文章だと思った。日本語とはこんなにも優美な言語だったのかと感動する。原文をそのまま読んでいるのに意味を理解できている感じ。登場人物の表情、仕草、色気がダイレクトに伝わってくる。
とまあ文章自体は申し分ないのだが、いかんせん古典常識に欠けるため、意味の分からない場面や台詞が多く、多分書いてある事の半分も理解できなかったと思う。解説が無いと苦しい。正直終盤になると読むのが苦痛だった。少し背伸びしすぎたかな、と思う。また挑戦したい。
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「源氏物語」には様々な現代語訳が出ているけれども、与謝野晶子訳の特に目立つ特徴は「和歌を訳していない」所だと思う。そこに歌人としての拘りを感じる。単なる恋愛小説にとどまらず、テーマは思ったよりも多岐に亘っていて非常に興味深い。過去に途中で挫折してしまっていたが、今回は最後の”宇治十帖”までしっかり読みたいと思う。