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夫婦善哉 改版(新潮文庫)

夫婦善哉 改版 みんなのレビュー

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みんなのレビュー48件

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評価内訳

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彗星の光芒のごときオダサクわずか7年間の作家生活。生活者のたくましいエネルギーに満ちた起爆力ある代表的短篇6篇を収録。

2002/07/17 16:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この改版が出るまでのしばらくの間、版元の新潮社で在庫切れの時期があったようで、私は密かに「絶版になるんじゃあるまいよな」と要らぬ心配をしていた。レビューを書き込もうとして検索をかけても、この文庫本が出ない時期があったのである(それにしても「改版」として重版が出ると、その前のレビューがbk1サイト上で消えてしまう。商品管理の問題で仕方ないことではあろうが、意気込んで書いて投稿した者としては残念な気がする。まあ、日本の出版流通上の問題は、そんなことに限ったものではないが)。

 織田作之助ことオダサクは、少し文学が好きな人なら知っているように、<無頼派>のくくりが出るとき、太宰治と必ず対になって登場する作家である。しかし、オダサクと太宰との接点は意外に短く、オダサクが死ぬ前の年に大阪から上京して、初めて出会ったそうである。「とたんに何十年も前からの仲間のように意気投合したというのも、双方ともに申し分のない純血無頼派だったからに他ならない」(『純血無頼派の生きた時代』309ページ)と、彼らと一緒に行動した青山光ニ氏が明らかにしている。
「無頼派という言葉はどこから来たのか、誰がつくったのか、織田作之助や太宰治が生きていた頃にはまだそんな言葉はなかったような気もする。〜中略〜 反逆的、デカダンス、さらに作家としての目を瞠るほどの巧さ——、太宰治や織田作之助のように抜群に巧くなくては無頼派とは云えない」(同書・303ページ)。

 この青山氏が本書の解説も執筆されているが、処女作にして日本文学史上にその存在を刻みつけた表題作「夫婦善哉」の書き出しを、「全作品を通じて、もっとも洗練された出来」とほめたたえている。抜群の巧さの根拠のひとつとして…。
「書き出しの2、3行で読者の意表をつかねばならないという、戒律めいた苦心は、結末のオチの工夫とともに、効果を重視する作之助の小説作法の主軸をなすもの」と説明されたその書き出しは、「年中借金取が出はいりした。節季はむろん毎日のことで、醤油屋、油屋、八百屋、鰯屋、乾物屋、炭屋、米屋、家主その他、いずれも厳しい催促だった」。
 誰についての記述かと思いきや、一銭天婦羅を揚げて商いをしている種吉という男が借金取をやりすごそうとする様子が描写され、種吉にごぼうを早く揚げろと大阪弁でねだる近所の子どもたちの様子が目の前に起ち上げられる。すかさず、話にならない種吉を素通りした借金取が女房のお辰を訪ね、ぴしゃりやられるシーンがつづく。
 わずか12行ばかりの滑り出しで、読者は一気に、生活力みなぎる大阪の路地裏の空間に放り込まれるのだ。そして、この夫婦の娘で芸者上がりの蝶子が、甲斐性のない男と一緒になり商売を転々と変え苦労していく展開に結びついていく。
 底辺の生活者の苦渋を描きながら、彼らの底力とも言うべき「たくましさ」を昂揚感で書いた作家。読み手もまた、その昂揚感のレベルに引き上げられ、読むことのカタルシスを感じながら、快楽とも言うべき読後感を得る。

 昂揚感高い作品は「生まれつき頭が悪く、近眼で、何をさせても鈍臭い子供だったが、ただ一つ蝿を獲るのが巧くて、心の寂しい時は蝿を獲った」という男の血の定めと転落とを描いた「六白金星」、お堅い教師が女給にのぼせて結ばれて、その妻の壮絶な闘病生活につき合ったあと、ひょんな縁から競馬にのめり込んでいく「競馬」というところかな?

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2011/03/01 13:21

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