投稿元:
レビューを見る
家の本棚にずっとあったけれど読んでいなかった。
広告マンが主人公。
彼をとりまく得意先の企業や、芸能プロダクションの社長、そのタレント、大物女優。
みんながある人物を通じて繋がっている。それは逃れることのできない網に入っている様。
情報をたくさん持つ者ほど強い権力が持てるのか?
ダークな情報がダークな情報を増やしていく・・・そしてそれを握っている者が好き放題できる世の中なのだろうか?
ガウディに噛まれた人がキーワード
投稿元:
レビューを見る
タイトルのガウディの・・・と、イラストに惹かれたこの本。
中盤から、とんでもない世界に引きずり込まれていく、なんとも不思議な話。
今この世に存在しているということ。
どんな事態に巻き込まれようと、それは確かで、人はその間に何かをしたいと思っている。
いつか終わってしまう人生だから。
建築も同様。
未完成のサグラダ・ファミリア。
ガウディは、未完成にすることで、もしかしたら「永遠」を手に入れたかったのかもしれないなぁ。
な~んて。
この本は、1987年に初版が出ている。
インターネットも普及していない時代に書かれたことが驚きだ。
投稿元:
レビューを見る
年末の図書館で手に取った一冊。
とてもおもしろく、あっという間に読み終わったが、テーマがない。
作者の後書きにも、すべて深い意味は無い、ということが書かれておりちょっとがっかりした。
投稿元:
レビューを見る
主人公は広告代理店のプロデューサー。あるキャンペーン案件で新人歌手と出会い、今までその案件を継続していた女優との契約を切り、一方でクライアントから起用タレントを勝手に決められ、みたいな日常がある裏で、ある人物が人に知られたくない情報を収集し活用することで人を操っているということに巻き込まれる。
のだが、それとガウディがどうもうまくリンクできない。
30年も前に書かれた小説として、情報を制するものが全てを制するという話を書いているのは、おそらく先見の明だったのだと思うが、あとがきに書かれているようにその情報化社会に対する感情がガウディの建築を見たときの感情に似たものとして書きたかったというのは、自分ごときでは役者不足で理解ができなかった。
なので、ガウディに関する何かを期待して読むのはおすすめできない。