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サン・ピエトロが立つかぎり 私のローマ案内

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紙の本

ローマへ行くならこの本を読んでから。

2004/03/05 02:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルテミス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 副題のとおり、ローマの案内書である。
 ただし、いわゆるガイドブックを想像してはいけない。本書にはホテルリストも交通案内も、ましてやブランドショップの紹介もない。それどころか、美術館さえ載ってはいない。

 本書の目指したものは、ローマという都市そのもののガイドである。
 遺跡、広場、教会、噴水、建築そのほかローマをローマたらしめている、さまざまなモニュメントの歴史やエピソードを書き綴ったものだ。
 この本を読む前と後とでは、ローマを歩く楽しさが断然違う。

 たとえばスペイン階段とその前のスペイン広場。『ローマの休日』で、アン王女がアイスクリームを食べていた所だが、ここに立って思い浮かべるものがオードリー・ヘップバーンしかないというのはもったいない。

 最初に出来たモニュメントは階段の上のトリニタ・デイ・モンティ教会だが、このフランス・ゴシック様式の教会はフランス国王がローマにいるフランス人のために建てたもの。ローマには、各国がそれぞれの国民ののための教会を立てていて、この教会は、そのひとつなのだ。

 次に出来たのは、ローマ法王がベルニーニに作らせた『老いぼれ船』という名の噴水。水圧が低くて水が高く吹き上がるような噴水を作れないという難問に、沈みかかった船というアイデアを思いついたときのバロックの巨匠の喜びを想像すると、顔がほころんでしまう。

 この噴水に供給している水は、郊外から地下水道で引かれている、アックワ・ヴェルジネ(処女の泉)と呼ばれるもの。古代ローマ時代に、のどの渇いた兵士に乙女が教えた湧き水が水源、という伝承のためこの名があるのだ。
 スペイン階段にすわると正面にまっすぐに伸びる通りがあり、これをコンドッティ通りというが、コンドッティとは導管すなわちパイプのこと。古代ローマの水道をバロック期に再建するとき、水道管をこの通りの下に埋めたからである。


 スペイン階段は、スペイン大使館が広場の一隅にあったのでこう呼ばれるのだが、費用を出して建設させたのはフランスである。フランスが少々気の毒だ。
 最後に教会の前に古代エジプトの(?どこから持ってきたか書いてないので模造品かも)オベリスクを立てて、現在の景観は完成する。

 出来た空間の心地よさに、18世紀になるとこの界隈はグランド・ツアーのブームでやってきたイギリス人の溜まり場になる。スペイン階段の脇の建物には、英国詩人のキーツ・シェリー記念館が入っている。

 本書を読んでいれば、スペイン広場だけでフランス・ローマ法王庁・古代ローマ・スペイン・古代エジプト・イギリスと、さまざまな国や時代に思いをはせることができるのだ。
 『ローマの休日』は私も大好きな映画だが、それだけではやっぱりもったいないのである。

 さて本書を読んで知識を得たら、実際に行くときは『イタリア旅行協会公式ガイド』(NTT出版)の4巻を携帯しよう。巻末の参考文献に挙げられているガイドブック『Guida rapida d’Italia』の邦訳である。本書の刊行時には邦訳がまだなかったのだ。


 余談だが、献辞を読むと著者は三人のお子さんをお持ちで、長男は羅馬君とおっしゃるそうだ。前著『聖母の都市シエナ』に長女を志江奈さんと名づけたと書いてあったので、もう一人のお子さんの名前はなんというのだろうと、ずっと気になっている。

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