紙の本
地獄変について
2001/12/23 12:36
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投稿者:カノン - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵師良秀の作品に書ける情熱は狂気に近いものだった。自分の娘を生きたまま焼く姿はまさに地獄だろう。小学生のときに読んだあと震えてしまったのを覚えている。ただただ恐ろしかった。
紙の本
地獄変なのに奉教人の死
2001/10/16 15:26
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投稿者:ロブ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は地獄変というタイトルからしてもこれがメインのはずなのに私はなぜか7番目に収録されている「奉教人の死」に惹かれてしまったのである。
中学生時に読んだため、最後の展開はなんて新鮮!と思ったことをおぼえている。最近読み直して、芥川竜之介の奉教人の死の世界観を出すための文体の工夫などに再度感心している。
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天才の狂気と業を描いた表題作他、「羅生門」「藪の中」など傑作揃い。奇才が描いた極上の短編集。超面白い!
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数々の傑作を生み出した芥川龍之介先生。地獄変はとてもミステリアスで絶望感溢れる話でした。逆から読むとまた面白い。
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大学のとき「羅生門」(多分)を講義で取り上げられた為収録されてたのでこれを買った。授業で仕方なく、の本は結構ありますが大概全部読んでません。しかしさすが有名作品見ると面白いんですが。「藪の中」とか映画にもなってますよね。なんか解釈の分かれる作品が多いような気もする。
ちなみにこれもうちにあるのは最近の美しい表紙ではない…
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天才と変人は紙一重。宇治拾遺辺りが原典だったよーな気がしますが、芥川はそれにかなり生々しさを添えています。
どっちかというと、炎に焼き殺される娘を前にして筆を取った男より、自分を拒んだ小娘を焼き殺した貴族の男のほうが怖いですが。可愛さ余ってというよりも、ひとをひとと思ってなかったんかしらね...。
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烈々とした火炎の色。舞い狂う火の粉と黒煙の中で、黒髪を乱して悶え苦しむ美女。「地獄変」の絵を描くために傲慢な絵師が求めたものと失ったものは・・・? 絢爛たる格調高い文体で、芸術家のエゴイズムを凄絶に描いた表題作ほか、著者前期の代表作を収録。
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文章に純粋に感動したのは、『大川の水』
話として面白かったのが、『地獄変』と『藪の中』
萌えたのが、『奉教人の死』
芥川龍之介ってすげぇんだなーと改めて実感しました。
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誰もが一度は読んだ事はあるはず、(教科書でね、)『羅生門』、
まんがにっぽんむかしばなしでおなじみに『鼻』、『蜘蛛の糸』・・・・・
読み応えたっぷり、純文学芥川龍之介。
一度は読む価値アリでしょう!
中でも『地獄変』の描写がいちいちすごい、鳥肌が立ちました。
芸術家はここまで追い詰めて何を得るのか・・・・、何を見るのか・・・・・
わからない、そして、わかってみたい・・・取り付かれてみたい。
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芥川龍之介の短編を集めた一冊。
表題作『地獄変』をはじめ、『蜘蛛の糸』『藪の中』といった非常に有名な短編が並ぶ。
わたしは芥川賞作家の作品が苦手だ。何と言ってもとっつきにくいからだ。それは難読漢字が並ぶ『日蝕』に限らず、綿矢りさであっても同じことで、何にせよ読みづらい。直木賞作家たちの方が性に合っている。
しかし芥川本人に関しては、非常に面白く、わかりやすく、とっつきやすい。あるいは、芥川作品の原作である今昔物語集などがわかりやすいからかもしれないが、原作が分かりやすいからといって二次作品が分かりやすいとは限らないだろう。ここはやはり、芥川の文体・力量によるものだと思う。
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またもや表紙に釣られた。
だって、芥川さんて、かっこいいじゃん?
短編集なので読みやすいかも。
あんまり知られてない作品から有名なものまで入ってます。
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前々から読みたかった地獄変が
入ってたので買った短編集
多分もう
芥川の小説は読まないと思われます
比較するのも変かもしれないですが
太宰のほうが好きみたいです
H21.4.27読了
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明らかにジャケ買い!!
おばた氏の芥川先生が格好良すぎる。ドストライク過ぎて困る。
いや、中身もものすっごいですよ。
これが描写力と言うやつか。
08.07.18
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うっかり表紙に載せられて買ってしまいましたが、買ってよかった(笑)
全編にわたって独りよがりでさみしがりな「私」の生涯を、追いかければ追いかけるほど、なぜか「私」が愛しくなって、その分嫌いになって、なんともいえない読後感。
ぐずぐずと沈み込んでゆく感覚が太宰治ならではなのかなぁ、と思いました。
理不尽でぐずぐずで、退廃してゆくこの感覚は、もっと年を取って読んだらどう感じるんだろう。
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多読かつ、あえて精読。線を引きながら読んだ。引きやすいが、人によってかなり引き方に差が出るだろう。
短編をバラバラに、いろんな本・空き時間の間で読んだため、明確に「いつ読んだ」と記しにくいのだが、とりあえず載せとく。
いわゆるジャケ買い。「羅生門」や「蜘蛛の糸」はさすがに何度も読んではいたが、「トロッコ」は内容を忘れていたし、「蜜柑」と「藪の中」を読んでおきたかったので買うことにした。
この中では「藪の中」の不可解さが気に入った。