紙の本
自分がものごとをどう捉えているのか、に気づくことが全ての始まり
2007/11/07 18:21
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ざわ・・・ぶろぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の持つビリーフ(信念)に注目し、その修正を試みることで問題解決の突破口を見出すのがよい、という論理療法的観点で考える。
構成は大きく5つの章に分かれていて、まず第1章で人生哲学を持つことの重要性を説く。
続く4つの章では生活の局面を社会生活、学習生活、家庭生活、職業生活と各場面に分け、よく問題になるビリーフを見つめなおし、問題解決の糸口をつかもうと述べている。
必要な章だけを読んでハウツー本感覚でも使えるような便利な構成になっている良書だと思う。
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著者の経験話がいたるところで出てきて多少読みにくい。だけど、ビリーフを変えれば生きやすいという考え方には大賛成!
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論理療法にもとづいて、思い込みを論理的に検証し、考え、事実の受け止め方を変えるというのは納得できる。「なおそうとするのではなく、わかろうとする」という言葉もなるほどと思った。
しかし、家庭の項では、あまりにも現実的(プラグマティズム)で、論理療法の域を超えているのではないか思う。
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自分探しみたいな気恥ずかしいタイトルですが、中身は悩み解消の為の本です。
人生で窮極的に存在するのは各自の受け取り方の世界であるという哲学(=現象学)で悩みを解消していきます。
A(出来事)、B(受け取り方=ビリーフと呼ばれる)、C(結果、悩み)とすると、Cの源泉はAそのものではなくBであるとする考え方です。
勿論、それが全てではないとの断りもありますが。
そこで、いかにBを変えていくかが悩み解消の糸口となります。
(1)事実に基づいているか(2)論理性はあるか(3)人を幸福にするか、がBの検証ポイントです。
中盤以降は社会生活、学習生活、家庭生活、職業生活、それぞれについて具体的な例から悩み解消に向かっていきます。
世の中は自分のためにあるわけではない、当然の事なのですが不都合があるとつい忘れてしまう自分に気付かされました。
フラストレーションはよくない、と考えるのではなく、フラストレーションのなかでどう生きるか、を考えた方が不快感が減少するとはその通りだなと思います。
何かあったときの原点回帰として一生付き合える本です。
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論理療法の本ではあるのですが、全体的に散漫。途中からはおじさんのお小言みたいになってしまっているのが残念。
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[ 内容 ]
打ち破れない悩みの壁。
はてしなく深い落ち込みの奈落―。
「ねばならぬ」の思い込み(ビリーフ)が自分自身を呪縛する。
ビリーフを探り出すこと、そして合理性の定規を当てること。
陥穽の非合理性に気づくことがブレイク・スルーのはじまり。
解放のための「自己発見」のすすめ。
[ 目次 ]
第1章 人生哲学
第2章 社会生活におけるビリーフ
第3章 学習生活におけるビリーフ
第4章 家庭生活におけるビリーフ
第5章 職業生活におけるビリーフ
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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積読の3冊読破
今回は國分康孝先生シリーズです
①「カウンセリング心理学入門」(著:國分康孝)
②「<自己発見>の心理学」(著:國分康孝)
③「<つきあい>の心理学」(著:國分康孝)
國分先生は大学のテキストで使っている本も書かれていて、私の大好きな
T先生やO先生も國分先生のお弟子さんだったりで、なんか自分も直接
教わったような気すらしてしまいます
今回一番付箋がついた本は②の「<自己発見>の心理学」でした
『考え方次第で悩みは消える』
『出来事そのものよりも、受け止め方が大切』
『人生とは時間の使い方のことである』
『・・・・・人生の瞬間瞬間を味わって生きるためには、考えることが必要である。
思考が変わると感情が変わり、感情が変わるとアクションも変わるからである。』
あと、これって行動科学?って思ったのが「楽しいから笑うのではなく、笑っているから
楽しくなる・・・」ってところ
なんか、最初は気乗りしなくて渋々でも行動してみると楽しくなったり・・・
いざ行動してみると、思ってたより楽しかったり・・・
割と自分の中にたくさんの決まりごとがあって「・・・しなきゃ」とか「・・・するべき」とか
でもそれは自分の決まりであって、他の人には当てはまらない
でも、なんかさ自分の決めた事通りに動いてくれないと「なんで??」って思ったりするのが人間
特に私は人間ができていないので、もうイライラしちゃう
だけどさ、自分の思い通りに動く事なんか殆んどなくて、逆にそうなったら感謝みたいな・・・
やっぱりそれは「受け止め方」の問題なんだろうなぁ~って思う
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わたしが買ったのは古本だから、装丁ぜんぜん違うけど。。
改めて読んで再び人生救われたー。
概要:人を苦しめているのは出来ごとではなく、出来ごとの捉え方。
「どうあるべき」というビリーフの数々。
悩みを解消するためにはそのビリーフの書き換えが必要。
根拠は十分か。
自分を幸せにするか。
その基準を持って自分の哲学を持つこと。
自分で責任を持って幸せになることが大人になること。
国分先生の本をかいあさることに決定。
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様々な環境、性別、人生につきものの「ビリーフ」を一つ一つ紐解いていて、自分に対しての問題提議ができる感じ。
「ビリーフ」とは何かというと「〜でなければならない」という、偏った固定観念。
たとえば、「家庭は安息の場でなければならない」「一番を目指さなければならない」「転職をするべきではない」などの「ねばならない」思考。
一見、正しいことを言っているようだけど、それは偏っている考え方で、それを「こんな風に考えると楽になるよ」と書いてあるのがこの本。
読んですぐに思考を変えられるほど簡単ではないけど、自分の偏った思考を見つけるには良い本だと思います。
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人生を幸福な気持ちで過ごすには、ビリーフ(心のなかの文章記述)を書き換えることも大切。
~ねばならない、~べきであるという呪縛に縛られたままでは、理想からかけ離れた現状の中で不幸な気持ちになる。
生への意欲を高めるために目標を持つことは良いことであるが、無我夢中過ぎて、それまでの人生が記憶に残らず気がつけば空しさだけだったということの無いよう、何が正しいかを臨機応変に見極めていける能力も身につけたい。
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国分先生の20年前の著書。それでも60歳くらいに書かれたものだろうか。
全般にわたり、率直な考え方が示されており、理解できる部分も多かった。
P118「家庭は憩いの港たるべきである」の章では
結婚に関する考え方が述べられている。
6つの責任と義務があり、けっしてラクをしようとしてはいけない。
幸福は責任と義務の上に成り立つということか。
機会があれば購入して再読してみたい。
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認知行動療法における論理療法の紹介。論理と名がつくだけあってかなり理屈っぽいので好き嫌いはあるだろう。そもそも人間は感情の生き物であり論理的には行動できない。よって、この療法は論理的には有用であっても、著者が言うようにプラクティカルなのか否かは少々疑問がある。が、理屈をきちんと身に着ける事ができるならばそれなりに人生は変わるのかもしれない。ただし、著者が具体例として列挙しているイラショナル・ビリーフは比較的共通性・普遍性が高いものと称してはいるが、あくまでも著者の経験の範囲内ではあるし、30年前の教訓なので疑ってみる必要はあるのかと思う。
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思いがけず手に入れたため読んでみました。
なんとなく自覚がありましたが、ねばならぬ・こうあるべきだ、との思い込みが強めの私には深く刺さりました。
昔の本のため例えの古さは否めないですが、これからの人生をもう少し楽に生きていく考え方の参考にはなりました。
みなさんの評価が意外と低めなのが気になりました。
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第一章の人生哲学の部分は、総論的な記載で応用が効く内容だと思う。筆者が言いたいのは、要は、総ては考え方(考えた上で導き出した哲学)次第だということだけど、それを分化的かつ論理的に整理した論証がなされていた。
もっとも、この考え方は、哲学を自分が悩まないように改変することを肯定することになり、一貫性のない生き方を招来することにならないか疑問に思った。
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古い本だけれども論理療法の実践としての解釈を知りたくて読んだ。自省にもなって、改めて振る舞いや考え方をよく振り返って検討してみたい。