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◎若いころから、お米ばかりたくさん食べていた人は、みんな若死にしている。
一番の短命は秋田。漬物で真っ白いご飯を驚くほど食べる。
富山県、新潟県で葉、水田があれば田んぼのあぜには必ず大豆をつくる。
そうした村に余っているものは米だけ。
◎魚ばかりたくさん食べているところも若死にする。
◎野菜や大豆をとらずに込めと魚の大食、この二つは、現在までの日本の長生きの妨げをなしてきた。
◎切り身ばかりの食べ方では短命を招くが、小魚なら短命をまぬがれる。
◎どんな形でもいいから、大豆製品を毎日食べておれば、必ずしも動物性のものを食べなくても、立派に健康で長生きができる。
◎多量の野菜を食べること。
その中に「ニンジン、カボチャ、イモ類」を食べるほうがよい。
◎海藻を常食している人は、脳卒中にかかることが断然少ない。
◎三重県南島長、800年の昔、平家落人が亡命してきて先住漁民との間に「決して魚を1匹たりとも捕らない」と約束したことが条件になってこの海岸に住むことが許されたため、平家落人は塩焼きを生業にした。
◎なんといっても先祖は武士だから、武士の約束を反故にすることはできない。
◎岡山県公文。男が農作業をし、女と一緒のものを食べており、長寿率が同率になっている。
◎石川県。男の人を大事にするようにしつけられ、ご馳走を自分から先に食べるようなことはなかったし、好き嫌い市内というしつけは、女性の長寿によい結果を生むことになった。
◎沖永良部島。米作りの集落をのぞいて長寿。
特に豆腐、味噌にしてたくさん食べ、長生きにたいへん役に立っている。
◎健康長寿にかなう食生活
・魚も大豆も豊富
・野菜(特にニンジン、カボチャ、ナガイモ等)が豊富
・米が少ない
・山菜に富む
・海藻の常食
・ゴマをよく食べる
◎大豆に注目し、へいぜいよりこれを上手にとるよう心がけなければならない。
◎健康十訓
①正しい姿勢
②十分明るいところで仕事
③常に良い空気の中で
④ある程度は良い気温で
⑤日光に親しめ
⑥毎日、運動
⑦十分、休養
⑧鍛錬を忘れない ※例:寒さ胃に対する鍛錬
⑨科学的にみて清潔
⑩正しい食生活
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自分の食生活を見直すにあたり、参考になればと思って読んだ本です。
野菜・海藻・大豆を中心にした食事の有効性の他にも、地域の歴史と食生活との関連性も紹介されていて、読み物としてとても面白かったです。
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米や肉ばかりを大食していてはいけない、今になっては読む前からわかっていたことであるが実際に調査した結果などにより確定的に明確な意見となった。
自分の中でもしっくり来た、食事は質とバランスと量、現代の世の中は添加物なども彼の時代より増えているはずなのでもしいま同じ調査をして回ってもスーパーやファストフード店の量などにより変化もあるであろうと思うし、それに伴い食品の質についても書かれていたのかもしれない。
名著であった。
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著者である近藤さんが自分の足で日本中の村をまわり、聞き取りを行い、長寿と短命の原因を調査した内容をまとめた本です。
サブタイトルにもあるように、長寿に関わる決定的な要素は食生活だということです。
そして、驚いたことは、かつて日本の地域社会はこんなにも多様だったのかということ。
食生活だけじゃない。
流れてきた平家の子孫の住む地域では、土地の職業には就かないとか、コトバづかいが丁寧、とか、ホンマにおもしろい。
こっちの村と隣の村とで、守っている習慣やしきたりが異なる。
ある村では、白ご飯は年に数回だけ、食べて良い日が決まっている、とか。
現在では、多少の地域性は残っているだろうけれど、地域の独自性はこの調査当時ほどではないだろうと思う。
http://big-river.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-8068.html
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長生き、短命な村になったのも一番の決め手は若いころからの何十年もの食生活。差を飲む村、重労働の村は長生き。野菜や大豆を食べずに若いころから米と魚を食べてきて40歳くらいで脳溢血になる。
果物を食べていれば野菜を食べなくて良いというのは間違い。
野菜の中でもにんじん、かぼちゃ、イモ類が良い。海藻を毎日食べていると脳卒中がない。たまに食べるのでは効果がなく少なくても良いから毎日食べることが大事。
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栄養学でもなく、カロリーでもなく、糖質制限でもなく、長寿村は何を食べ何を食べないか。
短命村は何を食べ何を食べないかがぴったり合致する様はとても興味深いのだけど、
調味料や調理法まで書かれておらず、すこーしガッカリ。
極端に言えば、
長寿村でよく食べられる芋類と言っても、
フライドポテトでもいいのか?
という話。
理論は米を食べないこと以外はマクロビに近く、
糖質制限や栄養学とは相反します。
男を働かせない地域もあるなんて驚きですね。
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昭和10〜45年、日本全国990町村の現地探訪、元気な高齢者の比率が高い長者村は、大豆・にんじん・かぼちゃなど野菜、丸ごとの魚を食べている。白米や切り身魚の多食は短命。
それぞれの村というセクションで、限定・特有の生き方やしきたりがあった時代。。今はもう混ざり合ってしまっている感があるけれど、どうなのかな。
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肉食は長寿の大敵。白米も同じ。長寿になりたければ、野菜、大豆、特に根菜類を食べること。長年の地道な調査の結果が示す事実は重い。今時の、糖質制限ダイエットで言われている、いくらでも肉食って良という話しとは対極にある。糖質制限も実は肉食は推奨していないのではないかと思うが、糖質制限を実行している人は肉食べ放題ということで実践している。本当はどっちなのだろうか?