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負けないこと、逃げないこと

2008/06/30 23:42

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

多彩なジャンルの作品を書いたという藤原審爾だが、さすがに妖怪ものというのは異色の部類のようだ。だからかどうか、幻想的、異世界的風味ではなく、その土地の人々の生活に密着した妖怪退治の物語だ。舞台は作者が少年期を過ごした岡山、紀州、それから周辺の因幡、阿波などで、愛着の現れなのだろう、それぞれの時代と環境を丁寧に描いている。
登場する妖怪は、狐、山姥、巨大石神、大百足に大蛇、毒蜘蛛、大蛸と、実にクラシック。だから地味かというと、そんなことないんだな。古典的な題材でも、一流の仕事師の手にかかれば新鮮なイマジネーションをもって甦る。狐は人を騙すだけでかと思えば、いつのまにやらスーパー超能力軍団となって人々を殺戮する。百足酒を作っていた男を噛んだ百足は、やがて家畜を襲い、退治に向かった役人を返り討ちにし、徐々に巨大化して、大蛇も加わった一大スペクタクルとなる。話の出だしはいつも地味なんだけど、ある時点から事態は理不尽で爆発的に拡大していき、人々の生活を圧迫していく。そのスケールの大きくなり加減があまりに思いっきりがいいので、妖怪とは理不尽なものなのだということがよく納得できるし、そもそも人間とは理不尽なものと戦う定めなのだということに繋がるのだろう。
妖怪退治に乗り出すのは、武道の達人だったりもするが、とにかく城下の人々のために身を捨ててもと臨む、肝の座った人物となる。妖怪の方にも、それなりの因縁があったり、恨みがあったり、生きていくには仕方なかったりするわけで、個人と個人、種と種の生き残りを賭けた戦いと相成る。
まだ貧しい時代にあって、生き延びるには逃げ場は無く、戦い抜くよりないという状況は絶対不変だから、科学や怨念なんかの理屈付けをして愛や正義のために戦うよりも、圧倒的に迫真性はある。一人で立ち向かうこともあれば、兵士や農民を率いて行くこともある。ヒロイズムも迷いも無く、ただ淡々と務めを果たし、己の運命に従う、清々しくもたくましいものを感じる。誰だって、日々筆を持ち、刀を持ち、鍬を持つその手で、同じように生きるために戦えばいいのだ。人も妖怪も同じに、ありのままで、単純なこと。
人間の男の嫁になった女郎蜘蛛の話だけ、ほろ苦く悲しい。

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2005/08/16 20:17

投稿元:ブクログ

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