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村上春樹氏については多くは語れない。なぜなら、読み始めた時期がまだ語るには早いほど最近であるからである。大学3年の時に読み、たんたんとした文体に引き込まれた。惜しむべきは、世界の中心で○をさけぶ、が内容云々よりも記録で本作品を超えてしまったところだろうか。売れれば売れるほど良い、ということでは決してないが、売れまくってもいい本はある、といういい実例であった、と思う。
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昔、ものすごく売れた小説だったみたい。心の中にある悲しみ、寂しさ、やるせなさをとても巧く言葉で表現していると思う。読み継がれるだけの名作です
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私が2冊目に読んだ村上作品です。
気持ちがどんどん沈んでいきます。性について、死について、愛について、深く考えさせられます。
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この作品は村上春樹の認知度を大幅に上げた。クリスマス商戦に上手く乗るような赤と緑の装丁が理由だったとかあれこれ言われているが、結果的に200万部という現代の小説としては異例の売り上げを叩き出した。そして、そういう流行となった作品が例外なく辿る“風化”をこの作品は何故か回避している。この作家の特徴だが、読者の立場からすると何度も読み返すタイプの小説という位置になってしまうらしい。これは思うに、売れたときの作者の戸惑いが結果的に正しかったということなのだろう。村上春樹はこの作品について、「振り返った時、“あぁ、村上さんはああいう小説も書いていましたね”と言われるような、ある種の人々の心に残る佳作になるという予想を立てていた」と言及している。ようするに代表作になるとは思ってもみなかったという事だ。その“読み”は結果的に正しく、内容を多くの読者が気に入った作品ということで風化を免れたのだろう
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暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルグ空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの「ノルウェイの森」が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱していた。――限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
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はじめての村上春樹さんの作品 他のどれも背表紙の解説を読んでもイマイチぴんとこなかったけど これはすごくはいりやすい一冊だと思います 最初の春樹にぴったり
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大事なものが壊れていくのを為す術なく見守るような、途方のない哀しみがあります。壊れてしまったものは、忘れたくないと思っていたはずなのに、時と共に姿形が薄らいでいく。残像だけが美しく残る。孤独と哀しみと死を表現した、村上春樹作でもっともリアルな作品だと思います。
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キズキの自殺によって心に傷を持った親友のトオルと、幼馴染で恋人の直子。思い出を絶ちきるべく上京して大学に入った2人が偶然に中央線で再会する。読んでいてせつなく、とても胸が苦しくなる。「自殺」というのが妙にリアルで、彼女の病気というのがとても複雑で悲しくなってくる。
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発売当初のころは興味なかった。母親は買って「意味わからない」と下巻に行く前に読むのを止めてしまったし。
でも最近になってやっと読んでみた。すごい小説だった。帯にもあるように、限りない喪失の話。なのに生きていかなくちゃいけないのかな…って思った。
ちなみに私は緑が好きになれない。
そして頭にはノルウェイの森ではなくノーホエア・マンが流れている。
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親友キズキの死を背負うワタナベとキズキの恋人・直子。それは2人にとってあまりにも大きな負担であった。人を死を乗り越えて生きることの辛さを感じる1冊
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うーん、ひたすら暗いね。
でも読んじゃうんだな。
かなり記憶があやふやだが、映画「リバーランズ・スルー・イット」の中で「誰かを救おうとしても、相手が必ずしもそれを望まない場合がある」みたいなセリフがあった。
この小説はそんなセリフを思い出させる人の思いの複雑さや矛盾を描いている。
やっぱ暗いなー
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高校時代にはじめて読んだときには「大学生って、こんなに官能的な日常を送っているのか…」と驚いたくらいだったのですが、自分が年をとって、読み返すたびに違ったイメージが見えてくる作品です。「見えない井戸」なんて、高校時代のときは実感できていなかったものなあ。
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あまりにも有名な本ですよね。これほど喪失感・孤独感を感じる作品にはまだ出会えません。そしてこの作品は何度も読んで味わえるもの。村上春樹との出会いの作品でもあります。傑作です。
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文庫版・ハードカバー共に上・下巻に別れています。
村上春樹の長編小説。知る人も多いと思います。
タイトルは作中に出てくるビートルズの曲名から。
「あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること
あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと」
そんな風に過ごした20歳前後の青春を描いた作品。文学が好きな人なら、こういった「エンディングは貴方の中で決めて下さい」そんな終わり方に惹かれると思います^^
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初恋の人は村上春樹の熱心なファンだった。数年後、図書館で「スプートニクの恋人」を借りて読んで、自分も村上春樹を好きになって、初めて買ったのはこれ。お金無かったから文庫。それより、アマゾンで「村上春樹」を検索すると301件も出てきた事に吃驚。ほとんど読んでないや。まだまだ甘いな。