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1973年 当時のGMで異例のスピードで副社長にまで出世した ジョン・Z・デロリアン。
社内政治により、会社を追われたあとに、GMについて痛烈に批判した本。
そのあと自分で創ったデロリアン社でDC-12 を発売。
DC-12 はバックトゥーザフューチャ−のタイムマシンででてきたので有名。
GMは官僚化がすさまじくて、顧客の声を反映した商品を当時開発、販売できなくなっていたという。
冷えた料理を温めなおして売っているという表現がわかりやすかった。
「14F」が役員室。
強大な委員会での管理
顧客の声をいかに、製品開発にまで届けるか、いつの時代にもある課題だと思う。
傑作なのは、委員会で解決できない課題がでてくるとタスクチームで解決するように指示がでてたくさんのタスクチームが作られて「うえの人」のための報告書が作られたという話。
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テーマはニューモデルの生産開始、資材費の増大、労使問題い関して、、様々に多岐にわたる。
同一の問題に違う部門で二つ別個のチーム(同じテーマで)が作られたりしたそう。
同じような質問がそのチームたちからきて、その回答に忙殺されて、業務に支障がでたり。
タスクチームはチームで会議の調整、出席準備、資料作成。。
タスクチームをやたらと作るのはマネジメント・システムの枠内でマネジメントという職務を発揮できないからに他ならない。
そんな状況なのにGMの経営者はこういって自慢していたという
「ああ、その問題にはタスクチームが取り組んでいるよ」
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どこで聞いたことのあるようなエピソードだ。
■顧客の声を反映サービスや製造業をいかに反映させるか
■それが不可能な場合、現場の声をどこまでとりいれられるか
の2点と経営管理とのバランスが重要だと思う。