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ジェントルマンリー・ルーラーを理想として、印度高等文官にイギリスで受けられ得る最高の教育を施された人間を送るべく苦心した人々の話など。興味深かったのは二点。英領印度はただの一植民地でなく、印度帝国という一つの国として本国とは別個の判断でシンガポール植民地化やペルシャ湾進出等を行っていたため、ECSよりも優秀な人材が求められたという点。知の訓練を行う大学がどこかよりも人格形成を行うパブリックスクール出身者に重きを置いていた点。(勿論オックスブリッジが優遇されたのは言うまでもないが、統治者に学識よりも品格や人間性を求めたというのが我が国をはじめ多くの国々と異なる)
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イギリスとインドの関係を見る目が変わります。公開試験は、まあ目論見とは違ったかもしれないけど公平ではあるよね。
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決してこれらの事実は、
教科書とかでは習わないことでしょう。
確かに、搾取はあったのですが、
インドが植民地で「異質」の扱いだったのは
まったく知りませんでした。
でも、負の歴史ではありましょうが、
彼らが植民地統治で
用いた方針というのは、ごもっともでしょう。
どんなに立派にしても、
元からの支配者と、努力でもぎ取ったそれは
差が出てしまう、と。
いろいろな意味で、おや、と思える
本でしょう。
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かつてのインド、東インド会社、そしてインド独立までが綴られた一冊。
新書サイズではありますが、内容は大変に濃く、時間をかけて咀嚼する必要がありました。
植民地統治のベテランである大英帝国ですが、支配・統治の問題点が時代と共に浮き彫りとなっていきます。
現代でグローバルな活動を行う人々や、国内で役職に就く人々にも有益な歴史です。
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イギリスのインド支配の構造やその巧妙さ、実際の現地での生活などが非常によく書かれていておもしろいです。