シェイクスピアといえば小田島雄志――とは、あまり最近聞かないけれど、これは筑摩文庫から新訳が出始めたせいだろうか。
ともあれ、まずは坪内逍遥、それからえーっと…あの脚本の人で、小田島さんは日本のシェイクスピアでは順番的に三番目だろうか。門外漢なので、嘘かもしれない。ごめん。
白水社から出ているシェイクスピア全集は少なくとも小田島さんの訳で、やはり、現在一番読まれているのではないだろうか。その小田島さんの書くシェイクスピア裏話なので面白くないわけがない。
『ハムレット』の名台詞「To be,or not to be」の訳から、ヴィクトリアン・エイジの演劇作法まで、全くのシェイクスピア初心者が読んでも楽しい内容で、入門書としても最適なことは間違いない。絶対に面白いのだが、人に貸したら返ってこないので、また買わねばならない。