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7 件中 1 件~ 7 件を表示

短い人生を生き生きと生きるために

2007/09/08 00:08

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:cuba-l - この投稿者のレビュー一覧を見る

セネカは古代ローマ時代、皇帝ネロの命令により自殺に追いやられるまで、数々の著作を残している政治家・劇作家にして哲学者であるが、この著作などは二千年近い時代を経ても色あせず、現代の私たちが抱える問題の核心を痛いほど突いてくる。
 
たとえばセネカは、幾度も公務や世俗の雑事から足を洗って自分の魂のために生活することの重要性を説く。
社会的な都合に奪われた時間を取り戻せ、自分の時間をかき集め、守り有意義に費やせば人生は十分に長い、と。
 
セネカはこうも言う。「年寄りだからといっても、自分のために生きたのでなければそれは長く生きたのではなく、単に長くあったにすぎない。」
 
社会は、特に現代の産業社会は、組織の利潤目的のために個人の意志の発露など踏みにじっても、人々を十把一絡げに束ねて同じ方向に走っていくものだから、大多数の人は仕事に全人格的な納得を得ることができないことを前提に社会が成り立っている。 だから無自覚に仕事や社会に追い立てられては、自分に何がもっとも大切かを見定めることもなく、困苦と苛立ちのうちに人生は過ぎ去っていくものだ。

そして心から意義を感じることに時間を費やしている場面というのはごく少ない私たちの日常において、人生において確実な何かがあるとすればそれはただひとつ、私たちは遠からず死ぬということだけである。
  
さらに死というものは人生の終着点において突然現れるものではない。生まれてこの方、今この瞬間にも死へ向かった歩みは止まらず続いていることに意義を唱える者はいないだろう。つまり私たちの一挙一動はすべて私たちの生命を費やしてあがなわれている一方、死はその完成に向かって日に日に積み上げられているものだ。だから人生の終焉としての死亡宣告は、一杯になった死棺の蓋をする最後の手続きに過ぎない。確かに私たちは日々死んでいるのだろう。

それなのにまだ、退職したら、老後に至ったら、一区切りがついたら、あるいはいつかその時が来たら、自分の思うとおりに生きようと、不確かな将来に生きることを夢見て今を失っていることもまた多いのだが、死が十分に強大に育った死ぬ間際に至って生きることを始めても、それは手遅れの色が濃い。
 
だから私たちは「今直ちに生きねばならない」と、セネカは説くのだが、本書はまるで仕事に追い立てられ、情報に流され、社会や欲望に翻弄される現代の私たちに向けて当初から書かれたような錯覚を起こす。まさに本物の古典とは時代を経ても色褪せない。
善く生きるとは、徳のために、なにより自分のために生きるとはいかなる事か、その答えを示唆するヒントが全編いたるところにあふれている。
 
生き生きとしたセネカの表現もそのままに訳文も簡潔で読みやすく、普段何気なく手にとってみるように扱うにも良いし、セネカの思想に触れる入門書としてもお勧めである。


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2010/02/14 03:31

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2015/01/08 18:43

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2012/02/01 09:00

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2010/10/01 03:42

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2017/10/07 22:00

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2013/06/03 10:15

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