紙の本
まえがきの存在がよりお勧めしたい一冊である理由
2020/12/05 16:23
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
田辺聖子さんは、『古事記』の現代語訳を上梓した作家のひとり。本書で読む日本の神様の世界は、わかりやすく読みやすく。
しかし、本書のまえがき「わたしと『古事記』」の存在が、この一冊がより好きな理由。そこでは、<古い大阪弁「おらぶ」が、古事記の中で同じ「叫ぶ」という意味で使われているのを発見し、「民族のへその緒は、繋がって脈々と受け継がれている」>と感動した話を語っている。
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「『田辺聖子の古事記 』(集英社文庫)は絶対に読みたいわ。田辺さん、大好きなんです。」
「『文庫』の大航海。」(杉浦日向子+佐高信)
『日本人の死角』(徳間書店、1993.9.30所収)
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古事記を通して読んだのは初めて。読みやすくわかりやすく、何度でも読みたい。本文も良いが、著者による注も良い。日本書紀の記述との違い、天孫系の天皇家と出雲大神の確執など、想像を刺激して楽しい。
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古事記にはまって読んだ2作目。
田辺さんの文章は読みやすくって、それに昔から古事記が大好きな感じもわかる。
ところどころの解説もいいですね。
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ずっと昔に読んだのだがまた久しぶりに読みたくなって本棚から取り出した。日本の神々の世界をわかりやすい解説で読みやすく紹介している。楽しく読めた。
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週末の伊勢旅行の前に古典気分盛り上げるために再読。
ギリシャ神話とのシンクロなど、人間のベースが古事記からはよめると思います。
やたら漢字が連なる名前も、その漢字一字一字に意味があるそう。
言霊、大事。
著者の解説もかなりいいです。
Oct 2010
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田辺聖子さんのご逝去を知る。
この方が紹介して下さった古典のあらすじを読んで、原典を読むようになった。
本当に感謝です。
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わかりやすく、読みやすかったです。
それでいて、砕けすぎず、古代の風情も感じ取れるのが良かったです。
昔の人はよく歌いますね。読んでいると古代では日常がミュージカルみたいな印象をうけます。
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田辺聖子さんがエッセイの中で度々、「もっと古典になじんで
欲しい」と仰られているので聖子さんの解説ならばとトライ。
もっとも古事記は多少興味を持ったことがあり、他の書物で
成り立ちをざっとは摑んでいた。なのだが、神の名前の漢字の
難しさには閉口。そういった類に興味がなければ全然アタマに
はいらない。今は興味がないのでストーリーよりも聖子さんの
注釈部分だけ愉しく読んだ。地名と結びつけてあるとこなど
とても親しめる。
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とっつきにくかった、古典、古事記を田辺聖子さんの解説で読みやすく読破できました。
古事記のもつおおらかさを十分感じることができる一冊でした。
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(「BOOK」データベースより)
玄妙な魅力で人々の心の夢をゆすぶる、すべての日本文学の「出できはじめの祖」―古事記。「国生み」「八俣の大蛇」「海幸・山幸」など謎を孕んだ神々の世界。初代天皇・神武から始まる恋と冒険の人間世界。神も人も古代の天地を心のままに駆けめぐって、笑い、怒り、戦い、愛し合う。少女時代から「古事記」の夢にとりつかれていた著者が、平明な美しい言葉で語る、壮大な日本のあけぼの。