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スエーデンのお年寄りが羨ましい。当たり前の福祉サービスが、どうして日本の福祉は目先の金しか、追いかけないのか。「寝たきり老人」なんて言葉は、日本にしかないのです。日本の政府が造語した単語です。やっと介護予防を始めた日本が追いかけるべき実像ではないでしょうか。日本の介護予防にも問題はありますが、例えば障害者まで一緒くたにして一律負担をしいてしまったり。まだまだ日本の福祉には問題があります。自分の親の事に例えて考えると胸が締め付けられますよね。そんな、日本が追いかけるべき理想の姿を、生き生きと紹介されていてなんだか本当に羨ましくなっちゃいます。技術もあって、自然にも恵まれた日本がこの理想像が実現できない訳はない。と、日本人として背筋が伸びてしまう本ですね。日本の挑戦っていう本が出せるように、日本もじゃんじゃん頑張って幸せな老人生活を実現させたいですね。そんな目標になるべくして、執筆された本だと思われます。本当ならば、福祉など世話になりたくないと考える老人が多い日本なら、あっという間にこの理想像は追い越せると私は思っています。それだけの、モチベーションが日本人の中にはありますもんね。一方では、国の世話になりたくない、元気な老人が多い日本を誇りに思います。みんなで元気に死ぬまで暮らしたいですね。ですから、弱ってしまった時には、今後は、この本に紹介されるような福祉がきちんと用意されていれば、安心して元気な老人も活躍できる日本になると信じています。
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スウェーデンが世界第一の福祉国家と呼ばれるに至るまでの発展・苦悩について述べた書だが余りにも読みづらいので断念。中学生が作る社会科のまとめノートのような文章。
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貧しい農業国から、福祉社会へという切り口で紹介している。
沈没した船をかざり、過去の失敗を教訓としている国という印象の方が強い。
VOLVOをはじめ、産業も存在している。
英語の用語の元がスエーデン語にあるのに、文化的背景の説明がないような気がする。
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やや古い本。スウェーデンがいかにして福祉と成長を両立してきたかの経緯がいろいろ書かれている。いかんせん出版が1991年なので1970年代、80年代の選挙の趨勢に多くページを割いているが、ちょっと古い。発見としては、①スウェーデンは近代に入り、鉱業、林業という資源国家として成長しそれを工業資本として投入して工業国家になった、②中立外交を貫くことで、第1次大戦、第二次大戦後の復興経済で多く利益を上げた、③80年代には通貨切り下げ&賃金抑制&公共事業で、福祉と成長と財政赤字削減を牽引できたが、90年代のEU加盟後、企業の海外流出を前にスウェーデンモデルに暗雲が立ち込めた。
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北欧家具、北欧住宅、北欧雑貨。日本でも結構人気がある。
その北欧4カ国の一角を占めるのがスウェーデンだ。
オーロラに白夜、広大な森林資源、爽やかな夏と雪に覆われた
冬。そして、私にはアイスホッケーの強豪国でもある。あ、おとぎ
話に出て来る金髪碧眼の王子様は、みんなスウェーデン人だって
偏見も持っているぞ。
福祉大国として充実した社会保障が注目を浴びる国でもある。
元々は貧しい農業国家だったスウェーデンが、福祉大国及び
工業大国へと成長していった政治の経緯を追ったのが本書。
どんな政策を取り、どんな経過を辿って現在のスウェーデンが
出来たのかを知りたかったのだけれど、政策の具体例は少なく
て、歴史的背景に重点を置いているようだ。
ゆりかごから墓場まで。国が面倒を見てくれるけれど、税率が
凄いんだよね。これには批判も多いようだけれど。
福祉の充実を取るか。経済的成長を取るか。両方ってのは
無理なのかね。日本なんて「社会保障の財源がありません」を
繰り返して、消費税がどんどん上がるけれど、その分、社会
保証が充実したかと問われればそうではないものな。
本書は出版が1991年と少々古いので、参考まで…ってところ
かな。でも、180年以上も戦争をしていない国ってだけで、凄い
と思ってしまった。それでも、核シェルターが用意されているの
だもの。